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やなぎみわワークショップ「現代美術講釈入門」

2012年8月11日

6月9~10日にかけて行われた やなぎみわ演劇プロジェクト「1924人間機械」から約2ヶ月の時を経て、再びやなぎさんが香川にやってきました。
やなぎさんが近年取り組んでいる演劇に登場する講談師(弁士)に注目し、参加者自身が講談師になって作品を講釈体験するというワークショップです。

まずはやなぎさんによる演劇や美術に関するレクチャーからです。
見世物小屋の仕組みから講談師、エレベーターガールなどの言い方について、現在やなぎさんが取り組んでいる分野についていろんな話をしていただきました。

次に、「1924人間機械」にも出演されていた俳優の山本 麻貴さんによる講釈の実演を聴きました。
講釈したセリフは「1924人間機械」の台本です!
エレベーターガールによるゆったりとした作品解説から一転、

にぎやかな講談師に早変わり。
聴く人を引き込む迫力のある講釈を披露していただきました。

レクチャーのあとは、常設展で参加者自身が講釈する作品を選びました。
学芸員の作品解説を参考にしながら、どんな人物になるのか、どんなセリフ回しでいくのか考えてもらいました。
台本のチェックはやなぎさん、動きやセリフの言い方は山本さんに見てもらって、いざ、本番です。

作品の横に立ち、いよいよ講釈体験スタートです。
作品に対して自分が考えた詩を読み上げる高校生、作者になりきって解説を披露する人、テレビショッピングのシチュエーションで作品をユニークに紹介する人、口上師になりきって威勢良く作品を紹介する大学生などなど、みなさん自分じゃない誰かになりきって作品を講釈していました。

選んだ作品は同じでも、演じる人の講釈で作品の見方が何通りもできました。
初めて会った人たち同士で作品の鑑賞をこんなににぎやかにできるなんて驚きでした。
この日の常設展の会場は笑い声でにぎやかでした。

かつて明治時代に東京上野で開催された内国勧業博覧会の美術館会場では、口上師が作品を解説して、お客はにぎわいながら作品を鑑賞していたそうです。
現代美術の見方の一つの方法として、たまにはこんなにぎやかな鑑賞があってもいいかもしれません。

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