山本高之ワークショップ チルドレン・プライドin高松
2012年8月4日
「毎日プールにはいりたい!」、「ドイツ語がしゃべれるようになりたい!」
子どもたちが、プラカードに書いた願い事を叫びながら、丸亀町商店街を行進しました。
通りすがりに見た人たちは「一体、何事?」とビックリしたことでしょう。
実は、現在開催中のアニュアル展出品作家、山本高之さんのワークショップが行われていたのです。
この子ども達が願い事を掲げて、デモ行進をする「チルドレン・プライド」は、六本木ヒルズ、札幌の駅、東大赤門前…とあちこちで行われています。
そして、ついに高松でも開催されました!
さて、このデモ行進に至るまで、山本さんは子どもたちにどんな問いかけをしたのでしょう。
まず山本さんは世界中から集めてきたデモの写真を見せて、昔から多くの人が、色んな国で願いを叫んでいることを教えてくれました。
「じゃあ、みんなは朝起きてから寝るまでの間にこうなったらいいなと思うことはある?どんなことかな?」と子どもたちに問いかけます。
願い事を5つ以上書いた子から、赤ペンを持った山本先生に見てもらい、その中から一つ、プラカードに書く願い事を決めていきました。
願い事が決まればプラカードの制作です。
プラカードを掲げる、子どもたちの表情は嬉しそうでした。みんな段々とその気になってきたようです。
練習を重ねて、いざ商店街へ。
「あつくなくなればいい!」、「バナナがなくなればいい!」…などなどと子どもたちの願望が商店街に響き渡ります。
そんな子ども達の姿を見て、私たちは微笑ましいと思ったり、「オリンピックに出たい!」という言葉に胸をしめつけられたり、それとも我儘な子どもの願望に苦笑したり、全く政治性のない子どもたちのデモから何を思いますか?
「チルドレン・プライド」のこれまでの映像作品は、7月28日~9月9日まで、特別展「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.02―贈り物と交換―」にて展示中です。
今回、丸亀町商店街で撮影された映像も会期中には展示を予定していますので、みなさまお越しくださいね。
