高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.02―贈り物と交換―開幕しました!
2012年7月28日
7月28日(土曜日)、当館で3回目のアニュアル展が開幕しました。
今回の出品作家は、和泉 希洋志さん、GABOMIさん、平野 薫さん、八木 良太さん、山本 高之さんの5人です。
それぞれの活動拠点から高松にお越しくださり、展示作業を終えて、開展式に参加していただきました。
アーティスト・トーク
開展式後には、それぞれのアーティストのトークが行われました。
八木 良太さんは、「見えないもの、聞こえない音を、見える、聞こえるようにしたい。
聞く、見る、時間とは一体何か考えたい。」という作品づくりにおける動機について、また新作の立体作品についてお話してもらいました。
現在、ベルリンに在住の平野 薫さんは、ベルリンの壁があった場所の近くに住んでいるそうです。
今回の出品作3点は東ベルリンに在住の3世代のおばあちゃん、お父さん、娘の衣服を素材にしていること、衣服の糸を解いていくことで新しい形を生み出そうとしているとのことでした。
小学校の教員経験のある山本 高之さんは、学校教育への疑問から生まれた今までの作品を紹介してくれました。
また作品づくりにおけるワークショップについて、子どもが自分で考えてやるしかない状況をつくり、その経験を与えたい。
と話していただきました。
香川県在住の写真家GABOMIさんは、乾電池のゴミを撮ったときに「美しいってなんだろう?」と考えたこと、琴平電鉄の作業員さんたちを撮影し、被写体への敬意を持つようになった話をしていただきました。
丸亀出身の和泉 希洋志さんは、バンドマンだった青春時代、今の活動に繋がる自分のものは自分で何でもつくるというDIY精神、同時に行っている音楽活動について話していただきました。
ゲスト・トーク
アーティストトーク後には、本展のアドバイザーである、浅井 俊裕さん(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)、植松 由佳さん(国立国際美術館主任研究員)、木ノ下 智恵子さん(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任准教授)の3人に「インサイド・アウトサイド」というテーマで、本展について、また美術館論を語っていただきました。
和泉希洋志 サウンドパフォーマンス
アニュアル展オープンの締めは、和泉希洋志 サウンドパフォーマンスが行われました。グランドピアノをオシレーター(発振器)で共振させ、そのサウンドを変調し増幅させるという、複雑な仕組みで生まれた大音量のノイズ音が響き渡りました。
