7月7日(土曜)、高松市美術館友の会ふれあいコンサートを開催しました。
7月7日(土曜日)、七夕スペシャルコンサート 「夜空に響くサクソフォーンとピアノの調べ」を開催しました。
七夕の夜。
高松市美術館1階エントランスホールにて、高松市美術館友の会ふれあいコンサート「夜空に響くサクソフォーンとピアノの調べ」を開催しました。
この日サクソフォーンを演奏していただいたのは、國末 貞仁(くにすえ さだひと)さん。
ピアノを演奏していただいたのは、大堀 晴津子(おおほり せつこ)さんです。
お二人とも香川県高松市のご出身です。
数日前から、朝は良いお天気だったのに午後から突然大雨が降る…といった不思議な天気が続いていたのですが、当日はキレイな夜空になりました。
さすが、七夕の夜!おかげで、たくさんの方にご来場いただきました。
18時30分開演の第1部は、さあ始まりますよ!という感じに、力強い「ブラボーサックス!(星出尚志)」が1曲目。
それから、J.ドゥメルスマンの「ファンタジー」、C.ドビュッシーの「ラプソディ」。
長生淳の「天国の月」、など穏やかな曲が中心でした。
私の中では、サックス(サクソフォーン)といえばジャズのがさつな(と言えば失礼でしょうか。良い意味で、荒っぽい感じ。)イメージがあったのですが、クラシックの名曲をこんなにも美しく演奏する楽器だったのかと、驚かされました。
第2部は、大堀さんのピアノソロによる、C.ドビュッシーの「月の光」から始まりました。
1部2部共に、演奏者のお2人がマイクを持って曲や楽器についてのお話を交えながら進めてくださったのですが、それによると「月の光」は、國末さんが小学生の頃に聴いて以来とても好きな曲なので、今回のコンサートで大堀さんにソロ演奏をお願いしたのだそうです。
確かに、小学校の音楽の授業で「月の光」のレコード(私が小学生だった当時、CDはまだありませんでした…)を聴いた記憶があります。
だけど、覚えているのはタイトルだけで、曲を覚えていません。
小学生の國末さんは「なんてきれいな曲なんだろう」と感じたんだそうです。
この感受性の差が、音楽家になるかどうかの分かれ道なのだなあ、と思いました。
「見上げてごらん夜の星を(いずみたく)」、「星に願いを(L.ハーライン)」など、馴染みのある曲も演奏してくださいました。
第2部最後の曲は、「リベルタンゴ(A.ピアソラ)」。聴いているこちらの気持ちも自然と熱くなるような大迫力の演奏でした!
拍手の鳴り止まない中、アンコール曲はバッハの「G線上のアリア」。
それから、國末さんのご友人高橋 宏樹さんが國末さんのために作った曲、「ザ・ラスト・カントリー」を聴かせていただきました。
サ・ラスト・カントリーというタイトルは、高松市に生まれ育ったことやそのことによる國末さんの気質を指して付けられたのかと思いきや…ラスト=末、カントリー=国、で「國末」。名前からでした。
そんな笑いを交えながらのとても楽しく美しい夜でした。
この日は、七夕コンサートということで、星にちなんだ名曲をたくさん演奏していただきました。
また、音楽の世界で言う「ロマン派」「印象派」と美術の系譜を重ねながら、演奏を考えているということなど、興味深い話もたくさん聞かせていただきました。
音で色を表現する…。
美術館にいると、日頃は、色で音を表現する事に接する機会の方が多いですが、いつもとはちょっと違った視点を持つことのできた夜でした。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
次の友の会ふれあいコンサートは、2012年11月10日(土曜日)を予定しています。チェンバロ奏者石川 陽子さんをお招きします。
ぜひ、ご来場ください。
