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ブランチギャラリー「G7香川・高松都市大臣会合」関連展示

2023年6月13日(火曜日)~2023年7月20日(木曜日)

ブランチギャラリー「G7香川・高松都市大臣会合」関連展示


 本作品のすべてのパーツは、半世紀にわたる人気者「ドラえもん」をはじめ、ありとあらゆるおもちゃ。100年ほど前に誕生した合成樹脂(プラスチック)で出来ている。その原料である石油は、タイトル《1億5000万年前から受け継がれる》のとおり太古の生物遺骸であり、個人の至近な思い出のはるか彼方にある人類誕生時へと瞬時に「時」をつないでしまう藤作品の勢いに感じ入る一方で、言いようのない物悲しさを漂わせている。
 それは現代人が、分解されることのないプラスチック廃棄物による海洋汚染などの環境問題を想起してしまうからだろう。各パーツの可愛らしさや面白さに目を惹かれる一方で、それらが自然に帰ることのないプラスチックからできていることや、そのプラスチックの源である石油が恐竜たち古代生物の死骸で生成されたものであることなど、ある種の皮肉をも含んでおり、循環世界の大切さについて考えさせられる。

展覧会基本情報

会期:
2023年6月13日(火曜日)~2023年7月20日(木曜日)
主催:
高松市美術館

会場:
ブランチギャラリー(高松丸亀町商店街内「しごとプラザ」ショーウィンドー)
観覧料:
無料

お問い合わせ先:
高松市美術館(087-823-1711)

作者・藤浩志について

 作者の藤浩志(1960年鹿児島県生まれ)と高松市美術館とは縁深い。
 最初に藤が高松で作品を発表したのは1994年のこと。この年、高松は渇水に苦しんだ。当時藤が拠点を置いていた鹿児島では、渇水の高松とは対照的に大水害に見舞われ、その被害から浮上した石橋撤去・保存問題をテーマに、高松市美術館のエントランスホールで「かえるのキャンペーン」という複数の屋台展示とライブパフォーマンスを行った。
 その10年後の2004年、同じくエントランスホールにおいて、不要になったおもちゃを交換する、藤発案の「かえっこ」が行われた。おもちゃがエントランスに所狭しと並び、館内のあちこちにワークショップと称した出店が生まれ、子どもも大人もカエル通貨を使っておもちゃを手にし、ラストは大々的にオークションに興じた「かえっこ」。それでも貰い手のないおもちゃが山のように残った。
 その「かえっこ」というシステムから派生し、余ったおもちゃを使った展示を藤に依頼したのが、開館30周年記念の2018年のこと。高松市内の高校生や中学生たちを、藤は協働する「展示パートナー」として招き入れた。運び込まれた大量のおもちゃの分類仕分け作業の傍ら、個人またはグループによるオブジェ制作のワークショップが並走し、現場で出来上がった作品はインスタレーションの中に組み入れられた。
 そして、この時の展示をきっかけに藤作品が当館のコレクションに仲間入りしたのだった。

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