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2017年度第1期 常設展

常設展

2017年度第1期 常設展

〔展示室1〕Inspired ―アイディアの源泉、イメージの継承

〔展示室2〕蒟醤の世界 ―特集:磯井正美

2017年4月11日(火曜日)~6月25日(日曜日)まで

【常設展示室1】
Inspired ―アイディアの源泉、イメージの継承
画家が作品を作り出すとき、色彩や形などそのイメージはどこから生まれるのでしょうか。様々な経験や感情、記憶から、自身で生み出したイメージによって制作される作品がある一方で、名画として広く知られている作品や身の回りにある商品などから直接的に影響を受けて生み出された作品があります。福田美蘭(1963-)は、様々な名画を題材にして、そこに手をくわえた作品を制作しました。それらは、見る者の既成概念に揺さぶりをかけるようなトリックが仕掛けられていて、新しい視点を与えてくれます。新収蔵の《秋景・冬景・夏景・春景山水図》は伝・徽宗筆の山水図を元にしています。一見元の絵画をそのままコピーしたかのように見えますが、目をこらすと墨の筆致にまぎれて、その風景の中で聞こえてくるであろう擬音が文字で描きこまれていることがわかります。その他にも、フランス印象派の画家、クロード・モネの代表作を印刷する際に見える網点で表現したロイ・リキテンシュタイン(1923-1997)の《積みわら》や、花札の図案を使用した粟津潔(1929-2009)のポスター作品など、オマージュやパロディを含む、ある特定のイメージを転用して制作された作品24点を紹介します。

【常設展示室2】
蒟醤の世界 ―特集:磯井正美
「蒟醤」とは、香川の漆芸技法のひとつで、何回も塗り重ねた漆に線彫りして、そのくぼみに色漆を充填し表面を平らに研ぎだす技法です。起源はタイ、ミャンマーの技法と伝えられていますが、江戸時代末期の高松で活躍した讃岐漆芸の祖・玉楮象谷が、研究し完成させました。1956(昭和31)年に、磯井如真(1883-1964)が重要無形文化財(人間国宝)としてその技術が認定されて以来、香川からは4人が選ばれています。その一人が、現在も活躍を続ける磯井正美です。磯井正美(1926- )は、高松市西浜新町に生まれ、父・如真に師事して漆技法を学び、戦後復員して大同工芸美術社に入社。1964年第29回県展に《季星二彩盛器》で文部大臣奨励賞を受賞。1957年日本伝統工芸展に初入選以後同展に出品し、1972年文部大臣賞を受賞するなど活躍をつづけ、1985年、父・如真に続き、蒟醤で重要無形文化財保持者に認定されました。伝統を創造的に継承し、技法を組み合わせることにより新しい表現を生み出したり、斬新なデザインを取り入れたり、と漆芸界に新しい風を吹き込みました。本展では、当館所蔵の磯井作品から、平成28年度新収蔵となった作品7点を含む26点を展示いたします。
画像:上 福田美蘭《ゼフィロスから見たクロリスとフローラと三美神》1992年
画像:下 磯井正美《蒟醤 むらさき 箱》1990年

展覧会基本情報

会期:
2017年4月11日(火曜日)~6月25日(日曜日)
会場:
美術館1階常設展示室
休館日:
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
開館時間:
9時30分~17時(ただし、特別展開催期間4月15日~5月28日の火曜日~土曜日・祝日は、19時まで)
主催:
高松市美術館
観覧料:
【一般】200円(160円) ※65歳以上無料
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
お問い合わせ先
高松市美術館
電話:087-823-1711
 

関連イベント

ギャラリートーク

開催日時:
2017年6月3日(土曜日)14時~
会場:
美術館1階常設展示室
入場料:
無料(ただし観覧券は必要です)

こども鑑賞プログラム「アートで遊ぼう!」

開催日時:
2017年6月17日(土曜日)9時30分~11時
会場:
美術館3階講座室
受講料:
無料
定員:
先着15名/小学1~6年生対象
申込み:
電話受付(電話:087-823-1711)

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