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高松市美術館コレクション+(プラス) 木村忠太とこぼれる光のなかで

特別展

2018年10月22日(土曜日)~3月25日(日曜日)

 今から60年ほど前の1953(昭和28)年のこと。高松出身の画家木村忠太(1917-87)は、オランダ船で横浜を出港し、2ヶ月かけてマルセイユに到着するとパリに居を定めました。以来亡くなる1987(昭和62)年までフランスに留まり、光を探求し続け制作に打ちこみました。「光」への木村のこだわりは、抽象(アブストラクト)絵画の趨勢のなかにあって、孤高な挑戦に映ったかもしれません。しかし、「内なる光」を生み出した木村忠太の一生は今もって、絵画や光に対する深遠なる問いを発し続けているとも言えます。
 さて、本展覧会で紹介する作家たちは、木村と同じくフランスに渡った堂本尚郎(1928-2013)や工藤哲巳(1935-90)、そして加納光於(1933-)以外は、みな戦後生まれです。日系2世としてサンパウロに生まれた大岩オスカールのほか、イケムラレイコ(ドイツ)、杉本博司(ニューヨーク)など、活動の拠点も様々であり、世代的にも木村と接点のある者はいません。しかし、ご覧いただく作品それぞれに、木村の言う「混迷を破るもの」として美術のあり方や可能性を感じることができます。水と光がゆらめく曽谷朝絵の絵画、石田尚志の差し込む光に委ねた絵画行為の痕跡など、現代を生きる作家たちの光をめぐる冒険があります。それらはまばゆい光というよりも、こぼれていくような有機的な光であり、揺らぐ映像のように私たちの身体感覚をゆるやかに満たしてくれるでしょう。
 また、香川県在住の藏本秀彦が描く、東日本大震災以降、テーマに掲げる「FUKUSHIMA」の新シリーズ《それでも木漏れ日は》や、同じく東日本大震災が制作のモチーフとなった近藤亜樹監督・脚本よる映画《HIKARI》、そして展示室一面を覆う曽谷朝絵の映像インスタレーションなど、ゲスト作家による魅力的な展示が広がります。

イケムラレイコ《Pacific Red》2006 高松市美術館蔵

小林孝亘《Forest》2001 高松市美術館蔵 
©Takanabu Kobayashi,Courtesy of Nishimura Gallery

岡田修二《水辺 33》2006 高松市美術館蔵

石田尚志《3つの部屋‐無音の部屋または暗くなる部屋》2010 高松市美術館蔵
©Takashi Ishida

藏本秀彦《それでも木漏れ日は》2011-2017 作家蔵

近藤亜樹《HIKARI3-2》(映画HIKARI原画)2014 作家蔵
©Aki Kondo, Courtesy of ShugoArts

曽谷朝絵《宙-A-glow》2013 個人蔵
©Asae Soya

展覧会基本情報

会期:
2018年2月17日(土曜日)~3月25日(日曜日)
 
会場:
美術館2階展示室
 
休館日:
月曜日
 
開館時間:
9:30~19:00(但し日曜日は17:00閉館/入室は閉館30分前まで)
 
主催:
高松市美術館
 
協力:
西村画廊、ShugoArts、香川県立高松工芸高等学校美術科
 
助成:

 公益財団法人 朝日新聞文化財団

協賛: 
株式会社カネカ

観覧料:

【一般】 800円(640円)※65歳以上も一般料金

【大学生】500円(400円)

【高校生以下】無料

※( )内は前売り及び20名以上の団体料金

※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料

※前売チケットは、美術館1階受付、高松市役所生協、ゆめタウン高松サービスカウンター、宮脇書店本店及び南本店にて2月16日(金曜日)まで販売

※共通定期観覧券についてはこちらから

 

お問い合わせ先

高松市美術館

電話:087-823-1711

 

関連イベント

アーティスト・トーク

内容:
ゲスト作家の二人が、自身の創作や今回の展示などについて、お話します。
 
開催日時:
2018年2月17日(土)11:00~12:00 (開場10:30)
会場:
美術館1階講堂
入場料:
無料
 
定員:
先着80名
 
受付方法:
事前予約不要。当日直接会場にお越しください。
 

曽谷朝絵ワークショップ 

曽谷朝絵ワークショップ「MIZUNOWA ミズノワから花開くヒトノワ」
 
内容:
制作途中で規格外の混色になってしまった色とりどりのEVAシートを活用し、
ランチョンマットやピクニックシートを作ります。

 
開催日時:
2月17日(土) ①13:30~14:30 ②14:45~15:45
 
会場:
美術館中2階ロビー
 
対象:
未就学児~大人(未就学児は保護者同伴)
 
受講料:
500円(別途材料費500円程度)
 
定員:
各25名
 
お申込み:
2月1日(木)8:30より高松市美術館へ電話申込み(087-823-1711)
 

 近藤亜樹ワークショップ(講師都合により中止)

内容:
東日本大震災による喪失体験から、作品『HIKARI』を制作した近藤亜樹さんを講師に、
「光の絵」を描きます。制作した作品は、中2 階ロビーに展示します。
 
開催日時:
2018年2月25日(日)13:30~15:30
 
会場:
美術館中2階ロビー
 
対象:
小学生~大人
 
受講料:
500円(別途材料費500円)
 
定員:
各25名
 
お申込み:
2月1日(木曜日)8時30分より高松市美術館へ電話申込み(電話:087-823-1711)
 

 藏本秀彦ワークショップ

藏本秀彦ワークショップ「木漏れ日の飛び出すカードを作ろう」

内容:
コンテパステルの柔らかなタッチで描いた木の飛び出すカードを作ります。
 
開催日時:
2018年3月21日(水・祝)13:00~16:00
 
会場:
美術館3階講座室
 
対象:
小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)
 
受講料:
500円(別途材料費300円)
 
定員:
先着20名
 
お申込み: 
3月1日(木曜日)8時30分より高松市美術館へ電話申込み(電話:087-823-1711)
 

友の会スペシャル・イベント「藏本秀彦トーク」

内容:
本展ゲスト作家・藏本秀彦氏によるアーティストトーク。
 
開催日時:
2018年3月24日(土曜日)11時~12時
 
会場:
美術館1階講堂
 
講師:
藏本秀彦
 
受講料:
無料
 
定員:
先着50名
 
受付方法:
【友の会会員】3月1日(木)8:30より、【一般】3月11日(日)8:30より、
高松市美術館へ電話申込み(087-823-1711) 

エントランス・ミニコンサート「ボンジュール 音の世界」

内容:
光の表現を追及した高松出身の画家・木村忠太。木村がカンヴァスに写したフランスをテーマに演奏します。

出演:
加島華奈子(ピアノ) 、近藤杏紗(フルート)

演奏曲目:
フランシス・プーランク「フルートソナタ 第1・3楽章」、クロード・ドビュッシー「月の光」ほか。
 
開催日時:
2018年3月17日(土)13:30~14:00(予定)
 
会場:
美術館1階講堂
 
入場料:
無料
 
受付方法:
当日直接会場へお越しください。
 

子どものアトリエ「色であそぼう!」

内容:
松尾由美(芸術士)氏を講師にむかえ、ペインティングナイフを使って、2L判の油絵を描きます。

開催日時:
2018年3月24日(土)10:00~12:00

会場:
美術館3階講座室

講師:
松尾由美(芸術士)

対象:
未就学児~小学生

受講料:
500円(別途材料費300円)

定員 :
先着20名

お申込み:
3月1日(木)8:30より高松市美術館へ電話申込み(087-823-1711)

子ども鑑賞プログラム「アートで遊ぼう!」

開催日時:
3月3日(土) 9:30~11:00

会場:
美術館2階展示室

講師:
当館学芸員

内容:
「作品をじっくり見る」ためのプログラムです。
ゲームや遊びを取り入れながら当館学芸員と共に美術作品を鑑賞します。
今回は、作品を鑑賞した後カメラを持って「こぼれる光」を探しに行きます。

対象:
小学生

受講料:
無料

定員 :
先着15名

お申込み:
電話申込(087-823-1711)

ギャラリートーク

開催日時:
学芸員:2月24日(土) 、3月10日(土) 各14:00~
ボランティアcivi:会期中の毎日曜日・祝日 11時~、14時~
 
会場:
美術館2階展示室
 
受講料:
無料(ただし観覧券は必要です)
 

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