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第1期常設展 旧高松市立美術館ベストコレクション/玉楮象谷と一門の系譜

常設展

2013年4月5日(金曜日)~2013年6月2日(日曜日)

【展示室1 「旧高松市立美術館ベストコレクション」】
旧高松市立美術館は、戦後初の公立美術館として、昭和24年11月3日、栗林公園内に開館しました。バリアフリーに対応した玄関スロープや、自然採光を取り入れた展示室といったモダンな建物は、山口文象の設計によるもので、開館当初から白亜の殿堂として市民の皆様にも長く親しまれました。総入館者数も、昭和63年に旧館がその使命を終えるまでに、延べ420万人に達しました。

収蔵品については、開館当初より郷土に関係の深い美術作品を中心に作品取得を行いましたが、38年間で僅か154点と現在の収蔵品の10%にも満たない状況でした。

この度の展示では、旧美術館のコレクションから日本画、洋画、彫刻の代表的な作品をご覧いただきます。日本画では、日展で活躍した池田遙邨の描いた戦後間もない高松の市街図や、穏やかな瀬戸内の風景をテーマとした樋笠数慶の大作。洋画では、二科会で活躍し詩情性豊かな女性像を描いた東郷青児の作品や、光の画家として知られている木村忠太の渡仏前の初期作品、高松出身で、都会的で洒脱な人物像で知られる猪熊弦一郎の作品を、また、彫刻では、ロダンの指導を受けた藤川勇造の猿面レリーフや、数々の肖像彫刻で有名な新田藤太郎の作品など29作家、31点を展示いたします。
 
【展示室2 「玉楮象谷と一門の系譜」】
讃岐漆芸は、江戸時代後期にあらわれた高松藩の漆工、玉楮象谷(たまかじぞうこく)(1806~69)に始まります。当時日本の美術工芸は爛熟期を迎え、漆芸の分野では蒔絵(まきえ)が最も代表的な手法でした。しかし、最高度に発達し技巧主義に陥り、マンネリズムの様相を呈していました。

象谷はあえて蒔絵によらず、京都の東本願寺や大徳寺に伝来していた堆朱(ついしゅ)、堆黒(ついこく)など中国から伝来された唐物漆器(からものしっき)や、あるいは茶人の愛用した『キンマ手』と呼ばれる南方渡来の籃胎漆器(らんたいしっき)に着目し、これらを模して地方色豊かな漆器を創り出しました。
また、象谷は、作品の素晴らしさを愛でた松平頼恕(よりひろ)(第九代藩主)より中国の故事から引用した「玉楮」の姓を賜るなど、以後頼胤(よりたね)、頼恥(よりさと)の三代にわたる藩主の庇護を受け、今日の讃岐漆芸の基礎を確立したのです。
これらの技法は、今日では「蒟醤」(きんま)・「存清」(ぞんせい)・「彫漆」(ちょうしつ)として香川の地で発展し、「香川の三技法」と呼ばれています。

象谷の死後、その子雪堂(せつどう)が跡を継ぎましたが、孫の三代蔵谷(ぞうこく)が明治45年に没すると、直系は途絶えました。一方、象谷の弟、藤川黒斎(ふじかわこくさい)や、その子蘭斎(らんさい)等がその技法を受け継ぎ、全国に蒟醤や存清漆器を紹介しました。本展では、讃岐漆芸の祖と称される玉楮象谷および藤川家一門による6作家、33点の作品をご紹介します。

展覧会基本情報

会期:
2013年4月5日(金曜日)~2013年6月2日(日曜日)
会場:
高松市美術館
休館日:
4月22日(月曜日)、4月30日(火曜日)、5月7日(火曜日)、5月20日、(月曜日)、5月27日(月曜日)
開館時間:
9時30分~17時(ただし、特別展開催中の火曜日~土曜日・祝日は、19時まで)
※入室はいずれも閉館30分前まで主催:高松市美術館
※都合により展示内容を変更する場合があります。観覧料:【一般】200円(団体 160円)
【大学生】150円(団体 120円)
【高校生以下】無料
【65歳以上】無料(長寿手帳が必要)
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
 

関連イベント

 

担当学芸員によるギャラリートーク

開催日時:
2013年4月6日(土曜日) 14時~
会場:
高松市美術館 常設展覧会場
講師:
担当学芸員
入場料:
無料(ただし展示室への入場料は必要です)
お申込み:
申込不要
 

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高松市美術館公式サイト

〒760-0027香川県高松市紺屋町10番地4
電話:087-823-1711 ファックス:087-851-7250
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