このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
  • くらしの情報
  • 観光・文化・スポーツ
  • 事業者の方
サイトメニューここまで

本文ここから

天満・宮西遺跡出土銅鐸

更新日:2019年5月29日

考古資料


天満・宮西遺跡出土銅鐸(全体)

指定区分  市指定有形文化財

指定年月日 平成31年3月15日

所在地  高松市埋蔵文化財センター(高松市番町一丁目5番1号)

解説
 天満・宮西遺跡は、松縄町に所在し、古くから弥生時代前期の遺跡として知られていた。太田第2土地区画整理事業に伴う発掘調査によって、弥生時代前期と後期の集落跡が確認された。特に、弥生時代後期の集落遺跡は、他の多くの集落遺跡と異なり、後期全般に渡って長期間集落が継続する。この集落の継続性は地域の中心的集落(拠点集落)としての特徴であり、まさに高松平野の中心的集落であったと位置付けることができる。後期前葉を中心として、近畿地方をはじめとする他地域産の土器が多数持ち込まれていることからも、古・高松湾に面した集落として、交易の拠点であったことが推測される。

 本銅鐸は、平成28年3月23日に、試掘調査を行った際に出土した。
 近畿式銅鐸の身の破片で、下区下半から下縁(裾)の中縦帯から右縦帯(中央から右)に当たる。破片の大きさは、高さ約49.5cm、幅34.5cm、厚さ4mm、重量4.1kgで大型の破片である。これらの数値をもとに推定される全長は1mを越え、破片の大きさのみならず、本来の形状も銅鐸としては最大級のものであったことが推定できる。身の横帯、中縦帯が3条の軸突線を有しており、最終段階のものとなる。
 銅鐸の原材料の分析のため、鉛同位体分析を行ったところ、中国華北産の鉛が含まれていることが確認されており、同時期のものと同様な傾向が認められる。またICP分析と呼ばれる微量元素の質量分析においても、錫濃度2.22%、鉛濃度3.47%、ヒ素0.394%、アンチモン0.458%などの構成からも同時期の近畿式銅鐸と大差がないことが判明している。

 銅鐸は絵画が描かれるものが多いが、当該銅鐸と同時期のものには、絵画が描かれなくなる。そのような時期の資料であるものの、破片の裾部付近に、水鳥(若しくは鹿)と推定される動物が見られる。最新型式の銅鐸に絵画を見られるものは他になく、よって本例は、弥生時代の絵画資料としても、最も新しいものに位置づけられる。

 大型の破片として割られて捨てられていたことから、銅鐸のマツリをやめることとなったのか、他の地域から銅の素材としてもたらされたのかなど、使用・廃棄の経緯について複数の可能性が推定できる資料であり、銅鐸研究において貴重な資料と言える。


天満・宮西遺跡出土銅鐸(絵画拡大)

お問い合わせ

このページは文化財課が担当しています。
〒760-8571 高松市番町一丁目8番15号本庁舎7階
電話:087-839-2660  ファクス:087-839-2659

(高松市埋蔵文化財センター)
 住所:〒760-0017 高松市番町一丁目5番1号
 電話:087-823-2714  ファクス:087-823-2715 

(高松市歴史資料館)
 住所:〒760-0014 高松市昭和町一丁目2番20号(サンクリスタル高松4階)
 電話:087-861-4520  ファクス:087-837-9114 

(高松市石の民俗資料館)
 住所:〒761-0121 高松市牟礼町牟礼1810番地
 電話:087-845-8484  ファクス:087-845-5693 

(高松市香南歴史民俗郷土館)
 住所:761-1402 高松市香南町由佐253番地1
 電話:087-879-0717  ファクス:087-879-1818 

(高松市讃岐国分寺跡資料館)
 住所:〒769-0102 高松市国分寺町国分2177番地1
 電話:087-874-8840  ファクス:087-874-8840 

(菊池寛記念館)
 住所:〒760-0014 高松市昭和町一丁目2番20号(サンクリスタル高松3階)
 電話:087-861-4502  ファクス:087-837-9114 
 
<文化財課>
電話:087-839-2660
ファクス:087-839-2659

Eメール:bunkazai@city.takamatsu.lg.jp

本文ここまで


以下フッターです。

高松市

〒760-8571 香川県高松市番町一丁目8番15号
電話:087-839-2011(代表)
法人番号1000020372013
Copyright © Takamatsu City, All rights reserved.
フッターここまでページ上部へ