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2018年度第3期常設展

〔常設展示室1〕1990年代以降の日本現代美術

〔常設展示室2〕讃岐漆芸―その始まりから現代まで

常設展

【常設展示1】 1990年代以降の日本現代美術
 
 当館にて開催される特別展「起点としての80年代」(11月3日〜12月16日)は、今日展開する様々な美術動向の「起点」を1980年代に求め、現在の視点から80年代の日本現代美術を新しく捉え直す展覧会です。このたびの常設展示室1では、この展覧会に関連し、1990年代及び2000年代の日本現代美術の流れを辿り、80年代に「起点」として起きた美術動向がその後どのように受け継がれ(あるいは逆に否定され)、新しく展開していったかを21作家28点の作品により概観します。

 例えば、80年代、日比野克彦、杉山知子らは作家個人にとって大事な「日常」をしなやかに表現しましたが、同様の感性は90年代以降、奈良美智、杉戸洋らの絵画においても見い出すことができます。また80年代の立体表現において、中原浩大は既成概念に縛られない自由なサイズと素材の選択を行い、今村源は軽い素材による浮遊感のある作品により、それぞれ従来の彫刻のイメージを覆しましたが、こうした立体表現への自由なアプローチは90年代以降、小谷元彦、名和晃平、鬼頭建吾らによって様々な形で試みられています。

 ぜひこの機会に、90年代以降に展開した多様な表現の数々をお楽しみください。

【常設展示2】 讃岐漆芸―その始まりから現代まで

 香川の漆芸は、江戸時代後期に登場した玉楮象谷(たまかじぞうこく)によって始められ、蒟醤(きんま)彫漆(ちょうしつ)存清(ぞんせい)の三技法が確立されました。象谷の死後、弟の藤川黒斎(こくさい)は、蒟醤、存清の技法をもとに実用漆器の産業化をはかりますが、制作に手間がかかる事から粗製濫造に至り、明治末期には讃岐漆器の代名詞ともなった存清は姿を消します。それに代わり漆器産業の中心となったのは木彫りに彩漆を施した「讃岐彫」であり、これらを扱う店「百花園」とその周辺からは石井磬堂(けいどう)鎌田稼堂(かまだかどう)などの彫りの名手を輩出しています。香川漆芸中興の祖とも称される磯井如真(じょしん)は、象谷や黒斎などの作品を通じて研鑽し、大正初期、「点彫り蒟醤」を創案し、奥行きと立体感を表現することに成功しました。また磬堂の内弟子であった音丸耕堂は、多彩な彩漆を用いて、優れた彫漆作品を生み出しています。
昭和30(1955)年に重要無形文化財認定制度が制定され、彫漆で音丸耕堂、翌年に蒟醤で磯井如真が認定され、その後も、昭和60(1985)年磯井正美、平成6(1994)年太田(ひとし)、平成25(2013)年山下義人がそれぞれ蒟醤で認定されています。また、日展では明石朴景(あかしぼっけい)真子実也(まなごじつや)がパネルやオブジェを制作し、室内装飾に新境地を拓いています。

 このたびの展示では、讃岐漆芸の祖である玉緒象谷から現在活躍する人間国宝に至る讃岐漆芸の系譜を、所蔵品から選りすぐった26作家の作品35点により紹介します。(会期中一部展示替えあり)


画像:上  金氏徹平《Day Tripper (Sculpture of photogragph of paint)》2010年
画像:下  玉楮象谷《狭貫彫堆黒 松ヶ浦香合》1851年

展覧会基本情報

会期:
2018年9月29日(土曜日)~12月24(月曜日・祝日)

会場:
1階常設展示室
 
休館日:
月曜日(但し、10月8日(月曜日・祝日)、12月24日(月曜日・祝日)開館、10月9日(火曜日)は休館)

開館時間
午前9時30分~午後5時
(但し、特別展開催期間9月29日~10月21日、11月3日~12月16日の火曜日~土曜日・祝日は午後7時まで)
 
主催:
高松市美術館
 
観覧料:
【一般】 200円(160円) ※65歳以上無料
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※共通定期観覧券についてはこちらから
 
お問い合わせ先:
高松市美術館
電話:087-823-1711
 

関連イベント

ギャラリートーク

開催日時:
2018年12月1日(土曜日)午後2時~
 
会場:
1階常設展示室
 
入場料:
無料(ただし観覧券は必要です)
 

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