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大西WS「石膏型取り入門」

2014年6月1日

アニュアルvol.04に出品している作家・大西 伸明さんを講師に迎えて、石膏を使った型取りオブジェの制作に挑戦しました。最初にスライドで大西さんの普段の作品制作の様子を紹介してもらいました。大西さんの作品は身の回りの物を樹脂で複製して、アクリルで精巧に彩色して空間に置きます。時に一部分だけ彩色されていない透明な樹脂部分がむき出しになっている作品は見る人に面白さ、不穏な印象を与えます。

まずは、下準備。
生クリームを絞る時につかうシートの先端を少しカット、プラスチックのパイプを先端にしっかりとテープで固定します。そのパイプにゴム風船を付けて、しっかりと輪ゴムで固定したら、準備万端です。

次に石膏を500g分量ります。石膏の粉を吸い込まないように、しばらくマスクを着用しての作業でした。

大西さんの手本作業を真剣に見つめる皆さん。水を張ったホーローのボウルに少しずつ石膏の粉を入れていきます。「水に石膏の粉を入れる」これは石膏を型取りするときの大事なポイントです。入れる順序を間違えると、石膏型取りは失敗します。

水で石膏を溶かしてよく混ぜたら、下準備したシートに石膏を流し込みます。気泡が入らないようにそっと入れます。

シートを絞って、石膏を風船に入れてプクーっと膨らませます。パイプの隙間から、石膏が流れ出ないように注意が必要です。

ここまでのお手本を元に、自分たちで石膏を溶かして風船に流し入れます。
2人一組での共同作業。白い液体の石膏は生クリームのように滑らかです。お菓子作りをしているようにも見えます。

最後の仕上げは石膏が入った風船を手で握ります。石膏は時間の経過とともに固まるので、液体から固体に変わり始めた瞬間にお好みの握力で風船をぐっと握ります。
上から画板で押さえることで、平らな部分を作ります。

画板と手のひらで風船を押さえて約5分ほどその体勢をキープ。
固まるまで同じ体勢のまま、動かないのはちょっと大変です。
でもどんな形に固まるのかというワクワク感で、楽しそうでした。

石膏は固まったのちに風船を破ってもよし、風船のままでもよし。丸みを帯びたもの、ぐっと握っていたから波打っているものなど、子どもたちにとっては石膏に刻まれた手型は自分の成長の記録にもなりますね。手のひらから出来上がった不思議なオブジェにみんな驚いていました。

石膏型取り入門ということで、この日のために準備してくださった大西さん。
初めて石膏を使った制作をした皆さん。
賑やかで楽しい雰囲気の中、無事にワークショップは終わりました。
御参加いただき、ありがとうございました!

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