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塩江美術館 塩美レポート 平成22年8月8日

7月23日から9月5日まで開催の「西村記人展:外へ遊びに行ってきまーす!」の関連ワークショップとして、「リズムで描くドローイング」が開催されました。西村記人さんは、画家として制作するだけでなく、芸術のジャンルを超えて、山下洋輔、大倉正之助、大友良英、U.F.O等のミュージシャンたちと共演し、ライブペインティングによるコラボレーションを展開しています。

ワークショップ当日は、西村記人さんに音楽に合わせて、ダイナミックに絵の具を使ってペインティングするコツを教えていただきました。まずは準備体操をして、体をほぐします。参加者の皆さん、DJユウジさんの音に合わせて、最初はドキドキと、次第に大胆に、大画面に色を乗せていきます。

大人になってから、こんなに大胆に絵を描く機会はありません。大人も子どもも、絵の具をたっぷりと浴びながら、自分より大きな絵を制作しました。

私はとびっきりのプロの絵とド素人の下手くそな絵が好きだ。そこには描いたその人が見えるからだ。
その人以外には描けないものが宿るのだ。それこそが『絵を描く』という事に他ならない。描かれる絵と描く人のあわいに何者も介在させてはならない。
一体何時から、あるいは誰が、絵はうまく描けなければならないと決めたのか。
売れるとか、うまいとか(技術なんてクソ食らえだ)あるいは描かれる前段階からあらかじめ存在する意味/批評。
”絵を描く”という極めて単純な行為にもその時代のある種の権力あるいは政治が関与している。
そこを意に介せず滑り抜けようと目論んだのが今回のワークショップだった。(描く人とキャンバスを一直線でむすぶための仕掛けはしたが)。そしてそれは成功した。何故なら参加者は一様におのれの身体(世界に一つしかない)と絵を描く運動について大いに語り、目の前には描かれた絵(己の描いた軌跡)が残った。これでいいのだ。 西村記人

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高松市美術館公式サイト

〒761-1611香川県高松市塩江町安原上602
TEL 087-893-1800 FAX 087-893-1833

○開館時間
9時から17時(入館は16時30分まで)

○休館日
月曜日(祝休日の場合は開館、翌日休館)
年末年始(12月29日から1月3日)

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