ふりがな

てんま・みやにしいせき 弥生時代の環境破壊?

遺跡名

天満・宮西遺跡

所在地

高松市松縄町

地図

 弥生時代前・後期

 説 明

 高松市街地南東の郊外,熊野神社が鎮座する隣接地にあたる。この地は香東川の扇状地にあたり,現地表面の標高は5〜6mと低く,原始においては海岸線まであまり離れていなかったと想定される。微高地とその北東側で旧河道を確認している。
 注目される遺構は,弥生時代前期に属する環濠である。環濠は直径約65mで,囲まれた範囲内には集落が存在したと想定されるが,後世に竪穴住居跡等の遺構は壊されたようで残っていない。
 もっとも数多く確認された遺構は,弥生時代後期から古墳時代初頭のものである。微高地では,竪穴住居跡だけで20棟以上を数え,多数の溝や井戸,柱穴なども見つかっている。さらに,驚くべきは旧河道では捨てられた土器の破片がおびただしく堆積しており,発掘調査中は土を掘っているのか土器を掘っているのかわからないぐらいであった。これは,水の流れがなくなった旧河道に,弥生のムラの人たちが生活不用品の土器を次々と捨てたもので,これによって旧河道がしだいに埋まっていったのである。ゴミの回収がない昔では仕方がないかもしれないが,これを今風にいうなら,弥生時代の環境破壊といえるかもしれない。

写真

図面

 

      遺跡航空写真                 弥生土器(弥生時代後期)