ふりがな

まつばやしいせき 弥生時代の地震跡

遺跡名

松林遺跡

所在地

高松市多肥上町

時 代

 弥生時代中期

 説 明

 高松平野中央部南方に位置し,多肥松林遺跡とは東側で隣接する。県立高松桜井高校新設に伴う,通学路用地の発掘調査で明らかになった遺跡である。
 縄文時代晩期から江戸時代にわたる遺構・遺物を確認しているが,もっとも注目すべきは,弥生時代中期の集落跡と噴礫と呼ばれる地震の痕跡である。この噴礫を含む液状化現象とは,地震が発生すると,地下にある砂礫層から地下水と一緒に砂礫が地層を引き裂いて地表に噴出する現象で,震度6以上で発生するという。この現象は,先の阪神・淡路大震災でも確認されている。ということは,松林遺跡の弥生ムラを,人間が立っていられないほどの地震が襲ったことになる。当時の人々にとって,どれほどの恐怖だったであろうか。そのせいか,地表に現れていた噴礫に土器の破片を立てかけたり,上にのせたりしていた。これは,「大地を治める」「地の神を鎮める」といった呪術的な行為と想像されている。今も昔も,人々は地震と対峙してきたのである。

写真

図面

 

     噴礫平面(弥生時代中期)           噴礫断面(弥生時代中期)