ふりがな

くめやまいせきぐん 弥生人が眠る墓地

遺跡名

久米山遺跡群

所在地

高松市東山崎町

地図

 弥生時代後期

 説 明

 高松東部でひときわ大きなため池である久米池。その南方に所在する標高52mの丘陵が久米山である。この久米山から北西にのびる尾根の一角に久米山遺跡群がある。現在,この地は現代人が永眠する墓地になっているが,弥生時代後期においても墓地であったことが,発掘調査で明らかになった。
 墓の形態は,安山岩の板石を使った箱式石棺1基,木棺1基,大型の土器を転用した土器棺5基である。骨はすでに溶けてなくなり副葬品もなかったので,どの棺の中も空であった。箱式石棺は内側の長さ約188cm,木棺は長さ約172cmと大人でも埋葬可能であるが,土器棺は大きなものでも内側高さ約56cmしかなく,乳幼児を埋葬したものと考えられる。葬られた弥生人も,彼らの墓地に約1,800年後の人々が再び墓を作るとは夢にも思わなかったであろう。
 ちなみに,古墳時代の須恵器,奈良から平安時代の須恵器,中世後半の中国産青磁碗などが出土しており,何度にもわたって人々がこの丘陵を利用していたことが明らかになった。

写真

図面

 

     箱式石棺(大人用の墓)            土器棺(子供用の墓)