ふりがな

きもんどーいせき 伝説が本当だった佐藤城跡

遺跡名

キモンドー遺跡

所在地

高松市伏石町

時 代

 室町時代末

 説 明

 時は戦国の世,香西氏の武将に佐藤孫七郎という人物がいた。「南海治乱記」という書物によれば,孫七郎は天正10年(1582)の藤尾城(香西本町)近くでの激しい合戦で討ち死にしたらしい。その彼の居城が,現在の伏石町にあったといわれていた。現在,キモンドーという小さな祠が立っている場所が城の一角だという。
 平成5年と7年に,この場所を発掘調査する機会に恵まれた。その結果,断面逆台形を呈し,幅約4m,深さ1〜1.8mの堀が見つかった。堀底両側には,石垣が1〜2段残っていた。現在も周囲に一町四方の区割りが残っており,この区割りが城跡を示すものと考えると,見つかった堀跡は城の南東の角にあたる。石垣の間より16世紀後半の備前焼擂鉢破片が見つかっており,孫七郎の活躍した時代と合致する。このようにして,佐藤孫七郎の居城は発見されたのである。出土品の中には,珍しく木製品も見られ,城内整地層より下駄,堀の中より漆塗椀が出土している。

写真

図面

 

         堀跡(室町時代)           下駄・漆塗椀(室町〜江戸時代)