歴史よろず庵   〜 平成15年5月掲載分

   本ページは平成15年5月15日発行の『広報たかまつ』に掲載したものです。


 

           ぜんこくせんばつちゅうとうやきゅうたいかいちらし
    昭和14年の「全国選抜中等学校野球大会」チラシ

香川県は、県内の中学校(現在の高等学校にあたる)各野球チームが切磋琢磨(せっさたくま)し、全国大会で優秀な成績を収め、中央公園に銅像がある水原茂(みずはらしげる)・三原脩(みはらおさむ)をはじめ多くの名選手を輩出するなど、野球王国の名を欲しいままにしていました。
このチラシは、寄贈された資料の整理中に発見されたものです。表面には昭和14年に開催された「第16回全国選抜中等学校野球大会」の開催を告げる文章が記載されています。その裏面には同大会の出場校・高商が、大会で何点とるかを、賞品をかけて募集する記事を掲載しています。
この野球王国の背景には、熱心なファンの支えがありました。チラシは県内のみに配布されたと考えられ、1 等の賞品は額面20円の債券でした。だれが当選したかは今となってはわかりません。しかし、「高商の甲子園での成績や如何に」という県民の高い関心が、このような懸賞を生んだのではないでしょうか。
チラシに「銃後」という言葉が使われているように、2年後の昭和16年には太平洋戦争が始まるという大変なころで、そのような時勢でも野球王国・香川を支える熱心な野球ファンが大勢いたことや、また、そんな時代だったからこそ、野球が県民の楽しみであったことがこの資料からうかがえます。

「全国選抜中等学校野球大会チラシ」(表面)
「全国選抜中等学校野球大会チラシ」(裏面)

平成15年5月15日掲載


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