歴史よろず庵   〜 平成15年2月掲載分

   本ページは平成15年2月15日発行の『広報たかまつ』に掲載したものです。


 

    水産図解(すいさんずかい)

写真は藤川三渓の著作『水産図解』で、明治22年(1889)10月7日に出版されました。4 4 8 種類の魚類、貝類などを図入りで解説しており、図も三渓の筆によるもので、彼の多彩な才能の一面をうかがわせています。同じ年には捕鯨を題材にした『捕鯨図識』も出版されています。
高松藩に仕える儒学者でもあり、医者でもあった三渓は、文化13年(1816)11月24日、三谷村に生まれました。幕末の動乱期には、尊皇攘夷運動に加わって、高松藩から投獄されたり、戊辰戦争(1868〜69)では、東北地方を転戦し戦功をあげるなど、武士としての顔を多く見せる反面、晩年には水産学校を興し、漁業の振興に力を入れるなど、幅広く活動をしていました。
この本は三渓が興した水産学校で教科書として用いられました。また、出版された同じ月に三渓が74歳で生涯を終えたことなどから、最後に力を尽くした仕事の結晶だったと思われます。

水産図解

平成15年2月15日掲載


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