歴史よろず庵   〜 平成13年8月掲載分

   本ページは平成14年8月15日発行の『広報たかまつ』に掲載したものです。


 

       物類品隲(ぶつるいひんしつ)

 江戸時代の讃岐で最も有名人といえば、平賀源内でしょう。彼は、動物、植物、鉱物などを対象に、その薬用などについて研究する学問・本草学(ほんぞうがく)の研究者でした。その源内の代表的著作が物類品隲です。
 源内の著作のなかには、「本草の学は生まれつき好きな道である」との意味の記述があります。この本の出版前には、江戸で数回にわたり、多くの珍しい産物の展示会の開催にかかわり、好評を得ています。その集大成が、物類品隲なのです。
 品隲とは品定めといった意味で、本文四巻、図絵一巻、附録一巻の六巻の構成になっています。内容は、三百六十種類の自然物が、図なども利用して解説されています。そのなかには外国産のものもあります。
 ご存じのように、源内は、享保13年(1728)現在のさぬき市志度に生まれました。父の跡を継ぎ高松藩に仕えますが、宝暦11年(1763)には退職をすることになります。今回紹介の物類品隲が世に出たのは、宝暦13年のことですから、源内が藩の束縛から自由になり、最も充実していたころの著作ではないでしょうか。

物類品隲

平成14年8月15日掲載


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