一口メモ ★015

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『当時の交通機関』



 大正から昭和初期にかけて,高松を中心とした交通網は最大限発達した。
 この後戦時色が強まるにつれ,廃止を余儀なくされる交通機関もでる。
 以下,昭和5年発刊の「屋島小豆島を中心とする海上公園」の記載である。
 海上交通網の発達は,現在に見られない特徴である。


第1 海  路
 屋島,小豆島を中心とする海路の交通は大阪神戸を首とし,関門の下関,門司を尾とし近畿,中国,四国,九州の各港に連接して瀬戸内海交通の枢軸を占めている。
大阪商船会社
  大阪山陽線(毎日就航)
   大阪,神戸,坂手(小豆島)高松,多度津中国沿岸を経て
  門司に至る。
  大阪別府線(毎日就航)
   大阪,神戸,高松を経て別府に至る。
  大阪細島線(毎日就航)
   大阪,神戸,坂手(小豆島)高松,多度津,伊予,
   九州各港を経て細島に至る。
  大阪四国線(毎日就航)
   大阪,神戸,高松,多度津を経て宿毛に至る。
  大阪若松線(乙便)(隔日就航)
   大阪,神戸,高松,坂出,伊予各港を経て若松に至る。
尼崎汽船部
  大阪,多度津線(毎日就航)
   大阪,神戸,小豆島及備前沿岸経由讃岐各港間を往復。
  大阪中国線(毎日就航)
   大阪,神戸,高松及山陽各港経由門司,下関に至る。
  岡山,小豆島線(毎日就航)
   小豆島各港と高松,岡山方面を往復。
  北浦,高松線(毎日就航)
   小豆島福田より北浦を廻り高松に至る。
  播州線(毎日就航)
   高松より土庄(小豆島)を経て赤穂に至る。
内海汽船会社
  高松,小豆島間往復。

 尚此外屋島,小豆島を中心としたものには,発動汽船の就航頗る多く,沿岸交通の便を援けているが,更に本土中国との連絡には高松,宇野間の省線連絡があり,其他中国四国間の連絡航路があり。之等を利用して高松市に出で,更に小豆島,屋島に至る等遺憾なく完備されている。

第2 陸  路
 1  鉄  道
予讃線
 高松市を起点として坂出,丸亀,多度津,観音寺等讃岐の主要都市を経て伊予松山に至り,更に八幡浜線の一部郡中に至る線と今一つは多度津,善通寺,琴平を経て阿波池田に至るもので,之を利用すれば僅か数時間にして愛媛,高知,徳島の四国三県との握手が出来るばかりでなく,対岸宇野港には一衣帯水の関係にあり,鉄道連絡船に依れば僅か五十分にして高松市に渡れる。
   高松〜伊予南郡中間  205.6キロメートル  5時間30分
   高松〜阿波池田間    75.9キロメートル  2時間30分
高徳線
 高松より栗林,屋島,志度,津田を経て大川郡引田町に至るもので,此の沿線は何れも名勝旧蹟に富み風光極めて明媚である。
   高松〜引田間      45キロメートル    1時間29分
屋島登山鉄道
 山麓より山頂に至るもので,運転時間五分,車窓の眺望絶佳である。
塩江軽便鉄道
 琴平電鉄沿線の仏生山を起点として香川県南部の仙境塩江温泉に至る。
   高松より           21.2キロメートル 1時間
 2 電  車
屋島遊覧電車
 四国水力電気株式会社の経営に係り,高松築港を起点として市内西部を貫通し,栗林公園,屋島,八栗を経て大川郡志度町に至る。
   高松〜屋島間        8.8キロメートル 
   築港〜栗林公園間                 9分
琴平電鉄
 高松市瓦町を基点とし,栗林,仏生山,一宮,滝宮等香南の勝地を通過して琴平に至るもので優秀壮麗なるボギー車を使用している。
   高松〜琴平間       30.1キロメートル  54分
高松電気軌道
 高松市出晴を起点として元山,高田,池戸を経て大川郡長尾町に至る。
   高松〜長尾間       14.4キロメートル  1時間
琴平参宮電車
 丸亀市を起点とし,東部坂出に至るもの,及び善通寺を経て琴平に至るものと更に琴平より善通寺を経て多度津に至るものとがある。
琴平急行電鐡
 坂出を起点とし飯野,垂水,楽井等を経て琴平に至る。
八栗登山索道   目下工事中
 山麓より頂山八栗寺に至る。
  
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