高松の方言  【す】の項


言葉内容

すいすい(植物)

かたばみ。「酸(す)い,酸(す)い」の意味。かたばみは,葉や茎に酸性の液体をふくんでいる。

すかたん

肩すかし・行き違い。「空(す)かす」ということ。「たん」には意味がない。

すことび

一足飛(いっそくと)び・駆(か)け足。関東での「素っ飛(すっと)ぶ」と同義であろう。

すっこける

(ず)り下がる。すりあううちに,緩(ゆる)んで落ちかけるという意味。東京では,「ずっこける」という。

すっとした

なお(直,全治)った・良くなった。すうっとした,爽(さわ)やかな気分。

すいのう

目の細かい,小型の篩(ふるい)。水篩(みずぶるい)のこと。語源は,すいのう(水嚢)。

すいとる

(きら)いの対語。好きですの意。「すいている」ということ。

すいり

にわとりの巣ごもり。「巣入り」の意味である。

すかす

盗む・欠(か)く・怠ける。「空(す)かす」,つまり,無くすること。したがって,「物」の場合は「盗む」こと,「時」の場合は「怠ける」ことになる。

すかたい

下品(げひん)な・いやしい・きたない。「げすかたぎ(下衆気質)」の接頭語が省かれ,接尾語の「ぎ」が「い」になったものと考えられている。

すかん

きらい。「好(す)かん」であろう。

ずき(野菜類)

ずいき(芋茎,苧殻)。そのなまり。

ずく

まま。「ずく」は「つく(尽)」,または,「続(つづ)く」の略だろうといわれている。
例 「行(い)かんずくにおわった(行かないままに終わった,または,行かないままにすんだ)。」「知らんずくにすんだ(知らないままに終わった)。」

ずくし(果物)

(う)れ切った柿の実(み)。「じくし(熟柿)」のなまり。

すこい

ずる(狡)い。東京では,「こすい」という。

すすどい

すばしこい・敏捷(びんしょう)な。鋭敏(えいびん)の略語。「するどい」のなまりであろう。

すてんこな

乱暴な。語源はわからないが,一説に「捨て身でこい」であろうといわれている。

すなてや

するなと,いうのに。東京では,「するなってば」という。

すばえ(気象)

にわか雨。「そばえ」のなまり。ただし,「そばえ」はそぼ降る雨で,にわか雨とは違う。なお,人によっては,「すばい」または「そばい」ともいう。

すばき(人体)

はぎ(脛)。「わらっと」の俗語,「すぼき」から生まれた名。その形が,「つと」によく似ているという意味の農村語。

すばむ

小さくなる・縮(ちぢ)む。「窄(すぼ)む」のなまり。

すぼき

わらっと(わら苞)。「つと」を作るとき,「わら」をたばねて,「窄(すぼ)めたりする」動作から出た言葉であろう。

すま

「隅(すみ)」のなまり。高松の「すまっこ」は,東京の「すみっこ」となる。

すりだし

マッチ。「擦(す)り出し」の意味。すって火を出すということ。

すりぜんこ

すりだし。マッチのこと。「擦(す)り線香」の意味であろう。

すんがたたぬ

「寸(すん)」は身のたけ,「たたぬ」は立ちかねること。身のたけよりも深い,と,水に寄せてのたとえ。

ずんやり

ひきつづいて。ずうっと,そのまま,継続してということであろうが,たしかなよりどころはわからない。



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第13項
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