高松の方言  【け】の項


言葉内容

けさん

文鎮(ぶんちん)。「圭算(けいさん)」のなまり。「けさん」は,書類などを散らぬよう押さえておく文具。

けたくそ

幸先(さいさき)が良くない・縁起(えんぎ)が悪い。東京では「けったくそ」という。

けたつ(家具類)

踏み台。「脚立(きゃたつ)」のなまり。ただし,「きゃたつ」は,おおむね屋外で梯子(はしご)代わりに使う台であり,踏み台は屋内で使用するものである。

けちゃもん

ばかげている・けなす・否定する・信じない。軽薄で茶目っ気の多い者を「軽茶(けちゃ)者」というので,それにつながりがあるらしいがよくわからない。

けつかる

いるか。
例 「なに,ぬかして,けつかる。」は,東京では「なに,いって,いやぁがるんだ。」という。どちらも乱暴な言葉である。

けっこい

きれい・美しい・りっぱ・すばらしい。「結構(けっこう)」のなまり。

けったい

怪しげ・不思議・おかしげ。「けたい(怪態)」のなまり。関西一般の共通語。

げっちょ

すえ・しり・はし・おわり。下所(げしょ)を指したものというが不明。

げな

らしい。
例 「来る,げな(くるらしい)。」「やった,げな(やったらしい)。」「そう,げな(そうらしい)。」

けない

なが持ちしない。「あっけない」がつづまったもの。東京では「出(で)がない」という。

けなるい

うらやましい・ねたましい。「気になる」ということ。
例 「けなるい,こっちゃ(うらやましいことだ)。」

けに

から。「きに」ともいう。
例 「そうじゃ,けに(そうです,から)。」

けぶり

「煙(けむり)」のなまり。

けびる

物を出し惜しむ。「けちぶる(吝振る)」のつづまりらしい。

けぶり

素振(そぶ)り。「気色(けしき)振り」のつづまったものであろう。

けもくる

足蹴(あしげ)にする。「けり巻くる」の略語。

げん

縁起・前兆(ぜんちょう)・前ぶれ。験(しるし)を「げん」といったものであろう。

げんしゃ

金持ち・資産家。「分限者(ぶげんしゃ)」の接頭語がはぶかれたもの。

けんど(農具)

(ふるい)。秤(はかり)の意味。「権度(けんど)」が転用されたものであろうといわれる。

けんびき(病気)

肩の凝(こ)り。「痃癖(けんぺき)」のなまり。「けんぺき」は,首筋から肩にかけて,筋肉がときどき引きつること。また,按摩(あんま)のことも,けんぺきという。

げんま

子どもたちが約束を守るためにする,ゆびかけ。もし約束に反したら,げんこで万回(まんかい)もなぐるという不文律(文字文章で書き表さないおきて)から生まれた言葉。「拳万(げんまん)」のなまり。「げんま」を「じゃんけん」のことというものがあるが,これは誤り。「りいやん」を見よ。



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第09項
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