高松の方言  【ふ】の項


言葉内容

ふいとり

汽笛。子ども用語。別に「ふいとる」ともいった。まだ汽車や汽船のめずらしかったころ,汽笛の吹鳴(すいめい)を聞いて,子ども心に「吹いとる」と感じたことが,そのまま言葉となったものであろう。今は死語。

ぶいぶい(昆虫)

金黄虫(こがねむし)。ブーン,ブーンと飛ぶ羽音(はおと)から生まれた言葉であろう。

ふうがわるい

外聞が悪い・体裁(ていさい)が悪い・気まりが悪い。「風(ふう)」は「姿(すがた)」,なりふりのこと。

ぶえん(魚類)

鮮魚。塩加工をしていないという意味で,「不塩(ぶえん)」といったものであろう。

ふぎ

葬式に参列する僧。「付儀僧(ふぎそう)」のこと。付儀僧は,喪家(そうか)の導師(僧)に従って,葬儀を進行させる役目を分担するものである。

ふきもくる

風の吹き荒れるさま。「吹き捲(まく)る」のなまり。

ふすぼる

燃えずに煙る。「燻(くす)ぶる」のなまり。「ふすぼりくさい」とは,「きなくさい」である。

ぶうたんたん

入浴。幼児語。「ぶう」は浴場,「たんたん」は溶槽(よくそう)の水面を平手(ひらて)でたたく遊びをいったもの。

ぶち

「鞭(むち)」のなまり。

ふつむ

「目を閉じ,つむる(閉)る」のなまり。

ぶに

歩合(ぶあい)・割合(わりあい)。「に」は接尾語。

ぶる

水などの,漏(も)るさま。そのなまりであろうが,水を撒くことを「ぶる」というので,それから転じたのではないかと思われる。



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第27項
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