高松の方言  【ほ】の項


言葉内容

ほいずる

泣き顔・泣く。「ほえづら」のなまり。

ぼいで

それで。「ほいで」は京都の言葉。高松では「そいで」ともいう。

ほいほい

未熟もの。関東では「ほやほや」という。
例 「学校を出たてのほいほいや。」

ぼいぼい

他所(よそ)。子ども用語。略して「ぼい」ともいう。「ぼいぼいさん」は,よその人。語源不明。

ほうか

そう(左様)か。肯定語。そのなまり。

ほうけん

軽蔑(けいべつ)・なおざり。「ん」は接尾語。「呆気(ほうけ)」であろう。

ぼうさん(動物)

牡牛(おうし)。「ぼう(牡)」に,「さん」の愛称をつけたもの。

ぼうど

まったく・かいもく・少しも。霧でもかかったように,ぼうっとしてはっきりしないことを指したものらしい。

ぼうふら(野菜類)

かぼちゃ(南瓜)。語源不明。

ぼうり

子守(こもり)。「守(も)り」のなまり。「ぼり」ともいう。

ぼうれん

痘痕(あばた)。「亡霊(ぼうれい)」のなまり。つまり,化物のような顔という意味であろう。

ほおたかばち(人体)

(ほお)。別に「ほおちゃぼ」とも呼ばれている。「頬高(ほおたか)」まではわかるが,「ばち」は不明。関東では「ほっぺた」という。

ほけ

口から吐く息(いき)が,白く見えること。また「湯気」にも通じさせている。温かいという意味の「火(ほ)(け)」ではなかろうか。

ほこる

大きくなる・はびこる・起(た)つ。「起(お)こる」のなまり。あるいは,「誇(ほこ)る」であろう。

ぼさっと

ぼんやり・明らかでない。「ぼやっと」のなまりではなかろうか。

ぼしこむ

たたきこむ。「押し込む」のなまりらしい。東京では,「ぶちこむ」という。

ほぜる

掘る。「ほじる」のなまりであろう。東京では,「ほじくる」という。

ほだ(人体)

足。古語の「秀足(ほだ)」に関係あると考えられるが,よくわからない。

ぽんぴん(玩具)

うすいガラス製で,吹けば音の出るおもちゃ。音から生まれた言葉で,東京では,「ホコピン」「ポッピン」「ポッぺン」といった。江戸時代から明治の末頃まで流行し,高松では,ひなまつりなどに売り出された。

ほてた

死ぬ。別に,「ほてる」「ほてこむ」などいう。「果てる」「果てた」のなまり。

ほっこげ

つまらない・ばかばかしい。あほうげが,「ほっこ(呆)げ」になったものらしい。

ほったらかし

中途半端(ちゅうとはんぱ)・なおざり・置き去り。「放(ほう)りっぱなし」「やりっぱなし」の意味であろう。

ほて

松明(たいまつ)。火(ほ)(て)の意味であろう。昔,旧暦7月7日の虫送りに用いたもの。今では,まったくみられなくなった。

ほて(人体)

(はら)。七福神の一人に,おなかの大きな布袋(ほてい)さんがいる。俗に「ほてい腹」といわれるほど,それは印象的なもので,その「ほてい」がなまって,「腹」となったものらしい。

ぼて(家具)

つづら。「ぼてばり(紙張り)」の略語。つづらは,最近,その姿を消した。

ほところ

「ふところ(懐中)」のなまり。

ほなに

「そんなに」のなまり。

ほり

ほら・それ。注意語。「ほら」がなまったものであろう。
例 「ほり,きてごう(ほら,きてごらん)。」

ほろせ(病気)

のみや蚊に血を吸われて,皮膚(ひふ)がふくれあがった状態。「ほろし」のなまり。医学的には,一種のじんましんである。

ぼろそ

造作(ぞうさ)ない・粗末なもの。京阪神地方の言葉「ぼろくそ」と同義で,おそらく,そのなまりであろう。

ぼんがみえぬ

目先が見えぬ。「ぼん」はおよその「凡(ぼん)」であろう。

ぼんさん(人称)

ぼん(坊)さん。息子(むすこ)さんの意味。一般語の坊(ぼっ)ちゃんである。大阪では,「ぼんち」。

ぼんさん(職業)

僧。「坊(ぼう)さん」のなまり。

ほんじゃけん

そうだけども。「そうだ」が,「ほんじゃ」になまったもの。

ほんだけに

そうですから。関東では,「そんだから」という。

ほんどり

大変・非常に・すばらしく。「ほんとう」のなまり。
例 「ほんどり,好きやわ(ほんとうに好きだわ)。」

ほんなら

それでしたら。「そんなら」のなまり。

ぽんぽら

煙突。昔の子ども言葉。煙を吐きだす状態から生まれたものであろう。

ほんま

ほんとう。大阪でいう「本真(ほんま)」を受け入れたものであろう。



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第30項
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