高松の方言  【ひ】の項


言葉内容

びい

幼児語でさかな。「び(魚)い」で,「い」は接尾語。魚を「び」という例に「魚籠(びく)」がある。

ひきびょいん(建て物)

伝染病院・隔離病舎。別に「へきびょういん」ともいい,「避病院(ひびょういん)」のなまりであろう。

ひきまき(衣服)

引き回し。「引き巻き」の意味で,江戸時代の旅装用うわっぱり。明治末期から大正の中頃にかけて流行した,和洋服兼用のマント(毛織物)も,高松では「ひきまき」といった。

ひく

抜く。「引きぬく」の略語。
例 「草をひく(草を抜く)。」

ひげむし(昆虫)

毛虫。「ひ」は接頭語。

ひこずる

「ひきずる」のなまり。

ひこずり

日和下駄(ひよりげた)。引きずって歩くという意味であろう。

ひこむつかしい

めんどうくさい・大変わずらわしい。「ひ」は接頭語で「こむずかしい」ということ。関東での「七面倒(しちめんどう)」に当る。

ひして

朝から晩まで,一日中。「日を通(とお)して」のつづまり。

ひすごき(衣服)

女性が,和服の下着にしめる「そごき(扱帯)」のなまり。接頭語の「ひ」は,しごきの色「緋(ひ)」を示したものという説もある。

ひちこい

執拗(しつよう)・くどい。「しつこい」のなまり。

ひっしゃげる

つぶれる。「へしゃげる」のなまり。

ひっちゃ(職業)

「質屋(しちや)」のなまり。

ひっつく

くっつく。「引っつく」の意。

ひなおる

天気が回復する。「日直る」であろう。

ひにしる

皮膚(ひふ)を指先でつねる。それを強めていった言葉。東京の「ひんむしる」に同じ。

ひのぼりくさい

(こげ)くさい。「火(ほ)とばり,臭(くさ)い」のなまりであろう。

ひばりつく

ぴったりと食いつく。「へばりつく」のなまり。

びびんじゃこ(魚類)

めだか(目高)。別に「めめんじゃこ」ともいう。「びび」は魚,「じゃこ」は雑魚(ざこ)のなまりで,小さい魚という意味である。

ひやっこい

つめたい。「ひや」は「冷(ひや)やか」,「こい」はそれを強調するものであろう。

ひめきん

好色家という隠語。「ひめ」は「女」,「きん」は「金(かね)」,「女は金次第」と考えている好色家を冷笑した言葉。

ひや(住居)

「部屋」のなまり。

ひょうげ

こっけい・おどけ(道化)・ふざける。「ひょうきん(剽軽)」のなまり。

ひょうひゃく

じょうだん。軽口(かるくち)をたたくということ。

ひらう

(ひろ)う。旧カナ使いの場合は,「ひらう」と書いて「ひろう」と読むが,讃岐では「ひ,ら,う」と,区切るように発音するので,なまりとみてよい。



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第27項
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