タイトル
屋島

鞍馬山武術之図

資料データ
二代歌川国輝筆
大判錦絵三枚続
縦37.2 横77.0(cm)
江戸時代
安政6年(1859)4月

 二代歌川国輝(1830〜74)は,江戸末期の浮世絵師。初代歌川国貞(三代豊国)の門人で,元治(1864〜65)頃まで二代国綱・一蘭斎と号する。二代国綱時代には,諷刺画・街道物などがある。国輝を襲名後,相撲絵・開化絵・鉄道絵などで活躍,特に明治開化絵では代表的な絵師のひとりであり,作品数も多い。
 本図は,夜の鞍馬山中で稚児姿の牛若丸(源義経の幼名)が,烏天狗達を相手に木刀を振って武者修業をしている様子を描いたもので,『平治物語』や謡曲『鞍馬天狗』などの記述で広く一般に普及した源義経伝説のひとつである。画面左の若者喜三太とは,牛若丸の従者であり,緋衣をまとった人物大天狗僧正坊は,牛若丸の修行をじっと見守っている。実際に牛若丸が天狗達と武術の特訓をしたとは考えにくいが,義経には壇の浦の戦いにおける八艘飛びなど,超人的な武勇伝が多いために,その武術の師を天狗とする説が誕生したものと思われる。



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