タイトル
屋島

源平盛衰記 巴山吹図

源平盛衰記
資料データ
橋本周延筆
大判錦絵揃物
縦37.2 横25.0(cm)
明治18年(1885)

 橋本周延(1838〜1912)は,江戸末期から明治期の浮世絵師。はじめ歌川国芳・初代歌川国貞(三代豊国)の門人で,のち豊原国周の門人となり,一鶴斎・楊州等と号す。豊原国周門下としては第一人者で,時代を反映した三枚続の明治風俗画のほか,徳川大奥のシリーズ等の美人風俗物も知られ,領域・数量ともに豊富。
 本図は,木曾義仲の妻巴御前と,愛妾の山吹を描いている。木曾義仲とは,源氏の将軍として大活躍し,征夷大将軍にまでなったが,その粗暴野卑な振舞いが貴族に疎まれ,源範頼・義経の追討軍に討たれるという最期を迎えた人物。本図の二人,特に巴御前の勇敢さは有名で,勇猛な夫の助けになるため,しばしば戦場に立ち,男顔負けの強さであったという。
 ちなみに本図では,紅の色味が強いが,これは江戸時代には見られなかった色で,明治以降の錦絵における特徴のひとつとなっている。



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