タイトル
屋島

源平一之谷大合戦之図

源平一之谷大合戦之図
資料データ
歌川芳綱筆
大判錦絵三枚続
縦37.1 横75.4(cm)
江戸時代
安政2年(1855)4月

 歌川芳綱(生没年不詳)は,江戸末期の浮世絵師。作画期は,嘉永(1848〜54)から慶応(1865〜68)とみられ,一燈斎・一登斎等と号す。歌川国芳の門人で,武者絵・諷刺絵・風俗画を能くした。
 本図は,源平合戦の中でも名高い戦いのひとつ,一の谷の戦を描く。一の谷の戦とは,寿永三年(1184)2月,摂津国須磨(現兵庫県神戸市須磨区)の西方にある一の谷に陣を構えていた平氏と,源範頼(頼朝・義経の異母兄弟)・義経の平氏追討軍とが交えた戦い。範頼を大手に,義経を搦手にと軍を二つに分けた源氏勢は,和平の使を派遣するとの,後白河上皇の使者を信じて安心しきっていた平氏を急襲した。一の谷背後の鵯越からの義経の奇襲が功を奏して,源氏勢は圧勝,平氏勢は,主将平宗盛らは海路四国に逃れることができたものの,その一門の多くを失うという大きな痛手を負った。
 画面は,一の谷合戦の主要人物を数多く賑やかに登場させ,画面左上の義経らの鵯越を始めとして,中央左寄りの熊谷次郎直実と無官大夫平敦盛,中央右寄りの平忠度と岡部六野太等,幾つかのエピソードも盛り込まれて描かれている。



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