![]() |
||||||||||||||
庵治石とは?香川県は良質の花崗岩が産出することで全国的に有名です。 特に牟礼町と庵治町の境付近の山は茨城県の真壁町愛知県の岡崎市と並び日本における代表的な花崗岩の石材産地として古くから有名であり、採出される岩石は「庵治石」の名で知られています。なぜ庵治・牟礼両町から採出されるのに「牟礼石」と呼ばれずに「庵治石」と呼ばれるのでしょうか? それはまず第一に石の積出港が庵治にあったからで、有田焼を伊万里港から出荷するので伊万里焼と呼ぶのと同じ理由からです。 第二に現在のように町境付近の山から採石するより遥か昔、この地方から採取される石はイカダ等で運搬しやすいように庵治の海岸の岩場から切り出していたため、「庵治の石」「庵治からの石」の表現から「庵治石」となったのだと考えられます。 庵治石は花崗岩の一種で、石英と長石を主成分とした少量の黒雲母と角閃石を含む硬い岩石です。この鉱物の混合比率によって庵治石は地質学的に「黒雲母細粒花崗閃緑岩」に分類されます。 構成鉱物の一つ一つの結晶が極めて小さく、結合が緻密なため他地域の花崗岩に比較してもより硬いのが特徴です。 モースの硬度表で説明すると、水晶と同じ七度という硬度のため細かな細工が可能であり、水を含みにくいため風化・変質にも強く、二百年は彫られた字が崩れたり、赤茶色に変色したり、艶が無くなったりしないといわれています。 また石材という観点から花崗岩は細目(こまめ)、中目(ちゅうめ)、荒目(あらめ)と分類されますが、庵治石は細目と中目に分類されます。 細目は黒雲母が細やかに大量に入り青黒く、微少なまだら模様に見えます。 最大の特徴は「斑(ふ)」または「ぼたん」と呼ばれる現象でよく研磨した石表面に黒雲母が特に緻密に入り、まだらな地模様に濃淡が出ることで、世界中の石材の中でも類が無いことにあります。 中目は黒雲母の数が少ないので、細目に比較して白く見えますが、硬度は同じです。 庵治石は、世界に類の無い質の良さと希少価値から、石材の単価としては世界一と評価されています。 |