ファシリティマネジメント推進：方針等

　高松市では、様々な行政需要に対応するため、これまで小・中学校や福祉関係施設、庁舎など、多くの公共施設を建設してきており、また、平成17年、18年の市町合併により、庁舎をはじめとした、多くの公共・公用施設を有することとなりました。一方、少子・超高齢社会が進展するとともに人口減少社会を迎え、これら施設の効率的な活用が課題となっています。
　これら公共施設等は、今後、その多くが高度成長期からバブル期にかけて整備されたもので、建て替え等が一時期に集中することが予想されます。そのためこれらの財政負担を軽減し、かつ平準化する必要があります。
　そこで、本市では、既存施設を有効に活用しつつ、適正な維持管理・長寿命化を図るとともに、建築物の維持管理費の縮減や保有総量を最適化する取組が必要不可欠であることから、その基本的な考え等を示した「高松市ファシリティマネジメント推進基本方針」を平成24年9月に策定し、平成26年4月に工程表の見直しを中心とした改正を行いました。

　本市の公共施設については、ファシリティマネジメントの取組が、また、インフラ施設については、施設ごとに長寿命化等の取組が進められています。これらの個別施設ごとの計画や方針をとりまとめ、統括するための全体計画として位置づけ、情報の共有化と全庁一体的な取組の推進を図り、今後の公共施設等の総合的なマネジメントに役立てることを目的として、「高松市公共施設等総合管理計画」を平成26年12月に策定（令和3年5月改定）しました。
　その後の本市を取り巻く状況や令和4年4月に総務省から発出された「公共施設等総合管理計画の策定にあたっての指針の改訂等について」を受け、この度当計画を改定しました。

　高松市ファシリティマネジメント推進基本方針の取組内容を踏まえ、高松市が所有する一般建築物(既存建築物だけでなく、新築、改築等の場合を含む)について、施設をできるだけ長く適切に使用するために、目標使用年数の設定や、在るべき状態とその実現のための考え方や、施設を長寿命化する場合の目標とする性能、維持管理に当たっての基本的な考え方などを定め、新築においても長寿命仕様による整備を基本とするなど、施設長寿命化等の取組の推進を図ることを目的とする「高松市公共施設長寿命化指針」を策定しました。

　高松市ファシリティマネジメント推進基本方針に基づき、本市の公共施設の統廃合、複合化、再配置等に関する基本的な考え方を定め、公共施設の総量、配置等の適正化の推進を図ることを目的とする「高松市公共施設有効活用・再配置等方針」を策定しました。
　今後は、この方針に基づき、公共施設再編整備計画を策定し、ファシリティマネジメントの取組効果の早期発現を目指すものです。

　高松市公共施設有効活用・再配置等方針に基づき、ファシリティマネジメントの取組効果の早期発現を目指すため、本市の公共施設の個別具体的な方向性や目標使用年数を決定し、公共施設の総量、配置等の適正化を図ることを目的とする「高松市公共施設再編整備計画」を策定しました（平成28～30年度）。
　この度、本計画について、施設の集約化・複合化や官民連携の推進を通じて、市民サービスの維持と持続可能な行政経営を推進できるよう、必要に応じて、施設ごとに個別具体的な方向性を見直し、計画を改定いたしました。

　高松市公共施設再編整備計画において、今後の施設の方向性を「廃止」や「用途変更」等とした施設のうち、具現化できるものから、施設ごとに個別計画（再編整備実施計画）を策定し、再編整備に取り組むこととしています。
　策定した再編整備実施計画については、随時公表します。