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市長定例記者会見(平成22年12月21日)

更新日:2018年3月1日

日時・場所

(日時)平成22年12月21日(火曜日)午前11時30分~11時56分
(場所)4階会議室

報告事項

1 平成22年度までの市長マニフェストに関連する事業の進捗状況について
2 平成23年度当初予算の要求状況について
3 2011年高松市成人式の開催について

市長説明

 おはようございます。
 それでは、定例記者会見を始めます。

 今年最後の記者会見ということで、題材に入る前に、この1年を振り返って、若干お話します。
 私が、高松市の市長に就任し、市政をお預かりして、早いもので、来年5月には任期を満了しようとしています。
 私は、選挙時に、市民の皆様とのお約束として、「文化の重視」と「人間性の回復」を基本理念に、すべての市民が暮らすことに誇りが持てるような「真の田園都市・高松」をつくるため、「高松・まちづくり」、「高松・人づくり」、「高松・行政改革」という三つの柱のもとに、50の施策・事業を掲げ、それらの実現を中心に、市政に全力を傾注してきたところです。
 その結果、マニフェストの評価については、後ほど詳しく説明しますが、内部評価ではありますが、マニフェストに掲げた施策・事業の達成に向けて着実に進捗が見られており、ほぼ市民の皆様から合格点をいただけるような達成状況となっています。
 以前から申しあげているとおり、今年は、本市が、明治23年2月15日に香川県で唯一の市として市制を施行して、ちょうど120周年に当たる記念すべき年です。
 この記念すべき年に「海の復権」と「地域の活性化」をテーマとした、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2010」が開催され、御承知のとおり、予想を大きく上回る93万8,000人余りの来場者が訪れるなど、お祝いの年に非常にふさわしい、大きなにぎわいが創出されました。
 また、梅雨明けから、記録的な猛暑に見舞われましたが、幸いなことに、台風等による大きな災害もなく、また、毎年のように渇水状況に苦しんでいますが、早明浦ダムの貯水率も若干下がったときもありましたが、渇水状況には至らない年でもありました。
 このような中で、本市の市政では、「第5次高松市総合計画」に掲げた、6つのまちづくりの目標の実現に向けて、その実施計画となる「まちづくり戦略計画」については、「第2期まちづくり戦略計画」を、平成22年度から24年度までの3年間で推進していますが、この計画に基づき、新たな事業の着手も含めて、鋭意、取り組んできたところです。
 これらの6つのまちづくりの目標に従って、本年に実施した事業等を振り返ってみると、まず、1つ目の「心豊かな人と文化を育むまち」では、教育をより一層推進するため、本市の今後の教育の方向性を示す「高松市教育振興基本計画」を策定しました。
 また、昨年の「高松第一中学校」に続き、本年は「高松第一小学校」が開校し、小中一貫校となる「高松第一学園」が全面開校するとともに、3つの小学校を統合した「新番丁小学校」も開校しました。
 また、先ほど申しあげました「瀬戸内国際芸術祭2010」については、私自身、実行委員会の副会長として参加するとともに、本市独自の取組みとしても、芸術祭の期間中に「たかまつ街角ギャラリー」や「まちうたコンサート」、「たかまつ大道芸フェスタ2010」などを開催し、にぎわいを創出するとともに、文化芸術の交流や情報発信の推進に努めました。
 2つ目の「人と環境にやさしい安全で住みよいまち」では、地球温暖化への対策として、太陽光を利用した施策・事業の推進に加え、新たに「高松市地球温暖化対策実行計画」の策定に向け取り組みました。
 また、地球温暖化を防止し、「持続可能な低炭素都市・高松」の実現を目指すため、「たかまつ低炭素都市シンポジウム」を開催するとともに、身近な地球温暖化対策の取組みである「緑のカーテン事業」を広く普及・啓発するため、昨日(12月20日)に表彰式を行った「たかまつ緑のカーテン・コンテスト」を実施しながら、人と環境に優しいまちづくりを進めました。
 また、水に関して、「たかまつ水環境シンポジウム2010」を開催したほか、新たに「高松市持続可能な水環境の形成に関する条例」を制定し、この条例に基づき、「高松市水環境基本計画」の策定に向けて取り組んでいます。
 さらに、消防体制の整備・充実として、多肥下町に南消防署と高松市民防災センターを開所するとともに、離島の救急搬送や災害に対応するため、救急艇を導入するなど、安心して暮らせる環境づくりにも努めてきました。
 3つ目の「健やかにいきいきと暮らせるまち」では、子育て支援社会を目指すため、「高松市こども未来計画(後期計画)」を策定しました。
 また、児童虐待防止の啓発のため、「オレンジリボン・ラッピングバス」の運行なども行っています。
 さらに、「高松市新病院基本計画」を策定し、平成26年度の開院に向けて、環境整備も含めて、健やかに暮らせる環境づくりに努めました。
 次に、4つ目の「人がにぎわい活力あふれるまち」では、「瀬戸内国際芸術祭2010」を契機として、本市独自で、世界的に著名なアーティスト、ジャウメ・プレンサ氏のデザインによる男木交流館を建設しました。
 また、芸術祭の期間中に、盆栽や庵治石、漆器などを出展する「匠フェスタ」を開催するとともに、英語版のブログサイト「アート・ハブ・シティ高松」で観光情報の効果的な発信に努めたところです。
 また、中国・南昌市との友好都市提携20周年を記念し、公式訪問団の相互訪問を行いました。
 さらに、去る12月15日には、「第25回日韓観光振興協議会」が本市で開催され、また、国際会議の関係では、既に決定している、来年11月の「第11回アジア太平洋盆栽水石大会」に加え、来年6月には「第9回日ASEAN次官級交通政策会合」が本市で開催されることが、今年決定しています。
 次に、5つ目の「道州制時代に中枢拠点性を担えるまち」では、拠点性を高める交通網の整備として、木太鬼無線におけるトンネル工事に着手するなど、幹線道路の整備を積極的に推進しました。
 また、人と環境に優しく快適で利用しやすい公共交通体系の構築を目指す「高松市総合都市交通計画」を策定するとともに、昨年策定した「高松市美しいまちづくり条例」に基づく「高松市美しいまちづくり基本計画」の策定にも取り組みました。
 最後に、6つ目の目標「分権型社会にふさわしいまち」では、これからの本市の自治の基本原則などを定めた「高松市自治基本条例」を、市制施行120周年記念日の2月15日に施行しました。
 また、この条例に基づいて、本市における協働のあり方や取組方針等を定める「高松市自治と協働の基本指針(仮称)」の策定に向けて協議を進めています。
このような形で、地方分権時代にふさわしい参加・協働で進めるコミュニティを軸としたまちづくりに、鋭意取り組んできたところです。
 さらに、広域行政の関係では、本年1月に、本市と周辺5町(土庄町、小豆島町、三木町、直島町、綾川町)との間で、「瀬戸・高松広域定住自立圏」の形成に関する協定を締結し、3月には、さらに圏域のビジョンとして「瀬戸・高松広域定住自立圏共生ビジョン」を策定し、4月以降、具体的な事業に着手しています。
 以上述べましたように、厳しい行財政環境の中ではありますが、非常に盛りだくさんの事業を展開できたものと思っており、総合計画に掲げる目指すべき都市像「文化の風かおり 光かがやく 瀬戸の都・高松」の実現に向け、着実に推進できたものと考えております。
 迎える新年は、先ほども申しあげたとおり、私に高松市長として与えられた任期が満了する年でもあります。
 これまでの市政運営を振り返りながら、反省点も踏まえた上で、本市の将来をしっかりと見据え、残された任期中、誠心誠意、取り組んでいきたいと思います。
 記者クラブの皆様にも、よろしくお願いしたいと思っています。

 それでは、題材に入ります。

 まず、1点目は、「平成22年度までの市長マニフェストに関連する事業の進捗状況について」です。
 私の市長としての任期4年間のマニフェストの進捗状況について、今回、取りまとめましたので、お知らせします。
 先ほども申しあげたとおり、私は、選挙の際に掲げたマニフェストの実現を中心に、一生懸命に取り組んできましたが、このマニフェストについての内部評価として、これまでも毎年度、関連する事業の取組状況を取りまとめて公表してきましたが、今年度は、任期の実質的な最終年度ですので、年度末までの見込みということで、4年間を総括したマニフェストの進捗状況を取りまとめたものです。
 評価の方法は、これまでと同じく、私がマニフェストに掲げた50項目に関連する173事業の進捗状況を自己評価し、「A」の「順調に進んでいる」から「E」の「未着手」までの5段階の区分により評価しました。
 また、それぞれの項目ごとに、各事業の平均点を算出し、「1」の「未着手」から「5」の「順調」までの5段階の区分により評価を行い、平均点で4.5以上を「5」とし、3.5以上を「4」の「概ね順調」とするなどして、数値化しています。
 結果としては、50項目のうち、「5」が34項目、「4」が15項目、「3」が1項目で、「2」と「1」はありません。
 なお、評価の「5」と「4」と合わせると、98パーセントとなっており、ほとんどの項目で、順調又は、概ね順調に進んでいるものと考えています。
 先ほども申しあげたとおり、マニフェストの実現を中心に、一生懸命に取り組んできましたので、それなりに高い自己評価になったのかとは思いますが、概ね市民の皆様からも、合格点をいただけるものと思っています。
 ただ、市議会の本会議でも申しあげましたように、一方で、「市民満足度調査」において、一生懸命に取り組んだ市民の注目度が高い項目で、満足度が低いという結果も出ており、そのような点については、まだまだ、やるべき点が残されているものと思っています。

 次に、2点目は、「平成23年度当初予算の要求状況について」です。
 この度、平成23年度の予算要求の概要がまとまったので、本日(12月21日)から、本市ホームページで公開します。
 23年度の当初予算の要求状況ですが、要求総額は、22年度当初予算に比べ、一般会計ベースで約128億円、9パーセントの増となっています。
 また、特別会計は、11会計で133億円余の減、企業会計は、新たに下水道事業会計が加わり3会計となり、約205億円の増となっています。
 全体では、約199億円、7.4パーセントの増となっています。
 要求額の総額は、かなり多額の増となっていますが、一般会計で増の主なものを見ますと、生活保護扶助費で約21億円、国民健康保険事業特別会計繰出金で約17.4億円、丸亀町商店街再開発事業費で12.3億円、幼保一体化施設整備事業費で9.4億円、小・中学校校舎建設事業費で約8億円の、それぞれ増となっています。
 また、さきの12月市議会でも補正した、子宮頸がん等ワクチン接種費で約9億円の皆増などとなっています。
 そのうち、まちづくり戦略計画の重点取組事業は102事業、242億円余の要求となっており、これを22年度と比べると、3事業、約66億円の増となっています。
 重点取組事業については、10の課題別に、主な事業をピックアップして、その事業概要と要求額を取りまとめています。
 要求総額は、過去最高となった今年度当初予算を大きく上回るものとなっていますが、特に、来年度は、当初予算自体は、骨格予算として編成しますので、その後、肉付け予算は補正予算で編成することになります。
 現下の厳しい経済・財政状況に応じた形で予算編成を行う中で、事業の平準化や抜本的な見直しが必要になってくるものとは思っています。
 なお、要求内容は、あくまでも現行制度を前提としたものであり、また、国の予算も、まだ明確にはなっておらず、例えば、子ども手当については、3歳未満児への月額7,000円の上乗せが議論されていますが、そのような点が固まってくると、予算額は増加することになります。
 そのように、仮の姿であることは認識された上で、御覧いただければと思います。

 次に、3点目は、「2011年高松市成人式の開催について」です。
 2011年の成人式を、来年1月10日の成人の日、午後1時から30分程度、サンポートホール高松で開催します。
 今回の対象者は、平成2年4月2日から3年4月1日までに生まれた方、4,000人余りですが、例年の傾向から、その6割程度の約2,600人の参加を見込んでいます。
 今回の成人式のテーマは、「夢~強い想いが未来をつくる~」です。
 テーマは、成人式を企画・運営している、新成人を中心とした公募による運営スタッフの皆さんが考案したものです。
 また、成人式の内容自体も、運営スタッフの皆さんが、言わば手づくりで考えられたものとなっています。
 なお、式典次第については、ほぼこれまでと同様ですが、20歳のメッセージとして新成人への一言インタビュー、また、お祝いメッセージとして、学校の恩師や人生の先輩等からの映像をスクリーンで放映する予定になっています。

 私からは、以上です。

記者との質疑応答要旨

(記者)
 会見の冒頭で1年を振り返る中で、マニフェストに関連する主要な事業を種々述べていたが、市長自身、一番成果が挙がったと思われる事業は。
(市長)
 成果を挙げたというのは難しいかもしれないが、一番大きな、しかも心に残るものとしては、瀬戸内国際芸術祭の大成功だったと思っている。
 また、自治基本条例の施行も挙げられると思う。
 これからの分権型社会において、市政運営をどのように行っていくのかという、自治運営の基本原則を条例として定めるため、約2年間をかけて施行に至ったわけだが、白紙の状態から、市民の皆様の手作りで条例を制定できた。
 この条例の施行により、参加と協働によるコミュニティを軸としたまちづくりが実質的にスタートしたということが、一番大きな成果だと思っている。
(記者)
 反省点もあった旨、述べていたが、具体的には。
(市長)
 マニフェストに掲げた施策・事業の進捗状況の評価は、かなり高くなっているが、あくまでも内部評価であり、しかも、マニフェストに基づき事業を行い、事業が終われば進捗しているのは当然のことなのだが、それが市民の皆様に十分に伝わっていないところがある。
 せっかく、本市は一生懸命取り組んで、順調に進んでいても、市民の皆様は、それをあまり御存知なくて、まだまだ満足度が高くないという状態があることについては、もう少し、市民の皆様への周知方法を考えるなり、市民とのやりとりを充実するなりして、市民の皆様の満足度を、さらに高める努力が必要だと思っている。
 また、不祥事も若干あったので、そのような点も挙げられると思う。
 ただ、総じて言えば、かなり多種多様な事業を展開できるとともに、災害等もなく穏やかな年であり、そのような意味では、充実した1年だったと思っている。
(記者)
 市が思うほど、市民満足度が高くない項目とは、どのような項目なのか。
(市長)
 手元に資料がないので詳しく述べられないが、公共交通の充実などは、かなり一生懸命取り組んでいるのに、まだ、あまり成果が出ていないせいもあるとは思うが、満足度はあまり高くない。
 逆に裏返せば、市民満足度の高くない項目は、市民の皆様がより強く希望している項目だと思っており、そのあたりを酌み取って、次なる施策につなげていければと思う。
(記者)
 市民満足度が高くない項目があるのは、市の周知不足が原因なのか。
(市長)
 そのあたりは、もう少し分析してみないと分からない面もあると思う。
 市民満足度調査は、アンケート調査のようなものであり、さきの12月市議会でも議論が少しあったが、信頼度がどの程度かというような問題点もあると思う。
 私の受けた感じとして、満足度が低い項目ほど、市民からの要求の強い項目であり、そのような点に、今後、力を入れていかなければならないと解釈している。
 また、市民満足度が高い項目には、大事な項目で十分満足している場合もあるとは思うが、あまり関心がない、どちらでもよいというような項目についても、満足度は高くなっている傾向があるのではないかと思っている。

(記者)
 子ども手当について、3歳未満児への月額7,000円の上乗せの議論がある一方で、その財源に係る地方負担についても種々の議論がある。
 この件に対する市長の基本的な認識は、「上乗せ措置を考えるのであれば、一律の現金給付ではなく、医療費や保育料などの現物サービス給付の財源に充てるべき」との、12月市議会での答弁内容と変わりはないのか。
(市長)
 本日(12月21日)の一部報道によれば、子ども手当の上乗せ分については、その全額を国庫負担で賄うとともに、未払いの保育料だけでなく、本人の同意を前提に、私債権である給食費についても、相殺を認めるほか、新たに子育てサービスの交付金も新設するという考えのようである。
 従来の児童手当分の地方負担は残るものの、それは、あくまでも暫定という考えのようなので、以前から、市長会で要望していた内容は、ほとんどクリアされているので、個人的には、先ほど述べたような内容であれば、了とすべきではないかと思っている。

(記者)
 新年度の当初予算の査定作業が終わるのは、まだ先だと思うが、要求状況から見れば、過去最高の規模だった今年度の当初予算の規模と同程度になる見通しなのか。
(市長)
 特に、義務的経費である生活保護費が増加している。
 生活保護費などは、査定のしようがない費目であり、そのような費目が、かなり予算全体を膨らませる要因にはなると思う。
 当初予算は、骨格予算として編成するが、骨格予算には、一定のルールに沿って、例えば、年間所要額の半分程度を計上するような経費もあるので、当初予算の段階では、必ずしも、そのようにはならないのではないか。
 ただ、肉付け予算も合わせたら、今年度の規模以上にならざるを得ないのではないかと思っている。
(記者)
 生活保護費については、近年、毎年のように増額補正を行っているが、あらかじめ多めに見込むようなこともあるのか。
(市長)
 年間の所要見込額は、あらかじめ見積もっておかなければならないが、あくまでも、これまでの傾向に沿って、適正な額を見込まざるを得ない。
 政策的な経費ではなく、義務的な経費なので、確実な見込みのもとに計上したい。

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