このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
  • くらしの情報
  • 観光・文化・スポーツ
  • 事業者の方
サイトメニューここまで

本文ここから

市長定例記者会見(平成22年12月3日)

更新日:2018年3月1日

日時・場所

(日時)平成22年12月3日(金曜日)午前11時30分~11時56分
(場所)4階会議室

報告事項

1 高松市病院事業管理者の内定について
2 埋蔵文化財センター(仮称)等整備事業における緑地帯の整備方針について

市長説明

 それでは、定例記者会見を始めます。

 まず、1点目は、急遽、題材に追加した「高松市病院事業管理者の内定について」です。
 平成23年4月から、設置を予定している病院事業管理者が内定しましたので、発表します。
 本市の病院事業には、来年4月から、地方公営企業法の規定の全部を適用し、管理者を置いて、病院事業を一体的に運営していくため、12月の定例市議会には、関係議案を提出しますが、これまで管理者の人選を慎重に進めてきました。
 この度、御本人と関係者の御了解が得られ、現在、徳島県の病院事業管理者を務められている塩谷 泰一(しおたに たいいち)氏を、来年4月からの病院事業管理者の予定者として、内定しました。
 御承知のとおり、本市の病院事業の経営状況は、非常に深刻で厳しい状況で、経営改善が喫緊の課題となっていることに加え、新たに市民病院と香川診療所を統合して、仏生山町に移転予定の新病院の整備事業についても、着実に推進しなければなりません。
 そのような意味で、病院事業管理者にどのような方に就任していただくかは、これからの事業展開を左右する、非常に重要な課題でもありました。
 病院事業管理者に就任していただく方については、私も種々考えていましたが、私が、総務省で、自治体病院を所管する自治財政局地域企業経営企画室長であった平成17年度から、塩谷氏は、徳島県の病院事業管理者に就任されていましたが、自治体病院に関わる様々な会議等でお会いし、お話を伺う中で、その考え方等に接しており、非常に敬服していたところです。
 それ以来、何度かお会いするなど、お付合いはあり、塩谷氏に是非お願いしたいという気持ちはありましたが、徳島県の病院事業管理者を務められていて、すぐには難しいということであり、徳島県側との話も進めてきましたが、まず、病院事業管理者に就任される前に、本市の病院事業の経営にもアドバイスをいただくため、現在、設置している「高松市立病院経営評価委員会」の委員長として、これまで御協力をいただいてきました。
 あわせて、病院事業管理者にも、就任の要請を重ねてきましたが、この度、御本人と徳島県の御理解が得られ、来年4月からの就任を御快諾いただきました。
 塩谷氏は、旧香川医科大学に赴任された際から、ずっと高松市に在住されており、長く在住されてきた本市の地域医療のため、働きたいという意欲も見せていただいています。
 また、徳島県側で、2期目の任期4年の途中、2年で退職となることについては、飯泉知事を始め、関係者の皆様に、本当に御理解をいただいたということで、それについても、感謝を申しあげたいと思っています。
 塩谷氏の経歴等は資料のとおりですが、簡単に述べますと、岡山県出身で、徳島大学医学部を卒業され、旧香川医科大学第一内科の創設時に、その基礎を築かれ、香川医科大学第一内科講師などを経て、坂出市立病院院長として、当時、相当な経営不振で、廃止も取りざたされていた坂出市立病院の経営健全化に尽力されました。
 また、平成17年度からは、請われて徳島県の病院事業管理者を務められていますが、県立病院を1年で黒字に転換されるなど、経営改善の実績等は申し分がないものと思っています。
 病院事業管理者としても、かなり先駆的な役割を果たされており、全国的にも評価が非常に高く、注目されている方です。
 本市としては、平成23年度以降、管理者として、十分に力を発揮していただくよう、必要な支援を行っていきたいと思っています。
 本市の病院事業が、機動的かつ自立的な病院経営を目指し、良質な医療の提供と、経営の健全化、さらには、大きな課題である新病院整備の着実な推進を図っていきたいと考えています。

 次に、2点目は、「埋蔵文化財センター(仮称)等整備事業における緑地帯の整備方針について」です。
 四番丁小学校跡地には、基本的には、南北棟を整備して、埋蔵文化財センター(仮称)等を設置する考えで、耐震性が低い北棟は取り壊した後、緑地帯を整備する方針を決めていましたが、この緑地帯について、具体的に、西嶋 八兵衛(にしじま はちべえ)の顕彰や、丸亀町商店街G街区再開発事業で発掘された亀井戸跡(かめいどあと)の遺構の復元など、水に関わる屋外展示を行い、緑地帯の一帯を「治水公園」として整備します。
 具体的な整備方針としては、3点あり、まず、1点目は、西嶋八兵衛の顕彰です。
 四番丁小学校跡地は、寛永15(1638)年、西嶋八兵衛等が建立した大本寺(だいほんじ)跡地ですが、江戸時代の高松城下絵図には、この場所に「藤堂家臣西島八兵衛某宅地趾(とうどうかしんにしじまはちべいぼうたくちあと)」とあることから、そもそも西嶋八兵衛の屋敷だったと推定されます。
 したがって、溜池の築造や、香東川付替え、新田開発などの讃岐国の水資源開発等に尽力した八兵衛ゆかりの地として、八兵衛を顕彰する屋外展示を実施します。
 次に、2点目は、亀井戸跡の遺構復元です。
 本年7月から9月にかけてのG街区再開発事業に伴う発掘調査で見つかった亀井戸跡を構成する遺構、水路と石垣の一部を復元し、城下町高松の水源地であった亀井戸の存在を市民に広く周知するとともに、親しめるような公園にしたいと思っています。
 最後に、3点目は、水に関わる説明板です。
 水に関わる故事来歴を解説した説明板を、緑地帯を囲う柵に取り付け、西嶋八兵衛に関する言い伝えなども踏まえながら、高松と水の関わりを説明するような展示を行います。
 埋蔵文化財センター(仮称)等の整備事業について、現在の基本計画では、平成24年度に北棟やプールの解体のほか、緑地帯の整備を予定していましたが、埋蔵文化財センター(仮称)の整備と並行して行える工事なので、これを23年度に繰り上げて実施します。
 したがって、緑地帯も、24年度の早い時期に公開できる予定になったことから、埋蔵文化財センター(仮称)等とあわせて、24年度中には、ともどもオープンできるものと考えています。

 私からは、以上です。

記者との質疑応答要旨

(記者)
 病院事業管理者の内定に関して、いつごろから就任要請を行っていたのか。
 また、種々の実績もあるようだが、改めて、どのような点に手腕を期待し、就任要請を行ったのか。
(市長)
 そもそも地方公営企業法を全部適用し、病院事業管理者を置いて、本市の病院事業を一体的に運営しながら、経営改善なり、新病院の整備事業を進める方向になったのは、私が市長に就任した後の平成19年、病院事業に関する「地方公営企業等経営アドバイザー」を招へいし、今後の病院事業のあり方について、経営形態も含めて、抜本的に見直すべき旨のアドバイザーからの助言をいただいたことに遡る。
 その後、平成19年12月には、国の「公立病院改革ガイドライン」が示され、公立病院の経営効率化への取組みや、再編・ネットワーク化、経営形態の見直しの3点を中心とした、しっかりとした経営改革計画を策定するよう、指導があった。
 そのような中で、本市として、平成21年3月に策定した「病院事業経営改革計画」では、23年度までに地方公営企業法を全部適用し、病院事業管理者を置くことを明らかにしたので、その時点から、誰に病院事業管理者に就任していただくかについての検討を始めた。
 私の頭の中には、塩谷氏に就任していただきたいということが、当初からあったが、御本人の意向、さらには徳島県側の御了解を得なければならないということで、ちょうど塩谷氏が2期目に入られたのが、平成21年4月で、経営改革計画の策定直後ということであった。
 ただ、御本人とは旧知の関係であったので、何度か話しながら、打診をさせていただいたところ、御本人には、かなり意欲を見せていただいたことから、高松市の病院事業管理者への就任を強く要請し、可能である旨の返答をいただいた。
 後は、就任の時期と、徳島県側の了解だったが、当初は、本年4月にも就任していただきたいと考え、飯泉知事にも、直接、その旨をお願いしたところ、かなり難しいとのお返事もいただいた。
 そこで、まずは、本市の「病院経営評価委員会」の委員長に就任していただくよう、お願いし、御了解いただいたところである。
 その後、「病院経営評価委員会」の委員長として、実績を積んでいただきながら、再度、徳島県側の理解を得たい旨、話をさせていただき、来年4月からの就任について、どうにか飯泉知事を始め、徳島県の関係者の理解が得られた。
 塩谷氏自身の御快諾はもとより、飯泉知事を始め、徳島県の関係者の皆様には、任期途中での退職を認めていただいたことについて、本当に感謝している。
(記者)
 塩谷氏は、坂出市立病院の院長時代にも、経営改善に成果を挙げたことが印象に強く残っている。
 全国的にも、病院事業管理者としての手腕が高く評価され、有名であるようだが、もっと詳しく知りたい。
(市長)
 病院事業管理者は置けるようになっていたが、これまで設置した事例は、あまり多くなかった。
 最初に有名になったのは、鹿児島市立病院で管理者を務められていた武(たけ)氏で、その後、埼玉県立の病院や川崎市立の病院でも管理者を務められた方だが、武氏と同時期に、病院改革として、塩谷氏の坂出市立病院の改革が有名になっていた。
 全国的にも、武氏と並んで、塩谷氏の名前が出てくるぐらい、かなり早い時期から、病院経営の改善に実績を挙げられた方として、有名である。
 徳島県では、県が塩谷氏を招請する形で、県立病院の管理者に就任されたが、その後、全国的にも、病院事業改革のため、病院事業管理者を置くという流れに、かなりなってきている。
 また、塩谷氏は、経歴にもあるように、岡山県の出身で、現在は本市に在住し、徳島大学出身で、しかも旧香川医科大学にも関わっているということで、高松市立病院が関係するところに、ほとんど関わっているなど、本市が望むような経験について、すべてを兼ね備えられた方だと思っている。
 逆に言えば、この方しかいないので、この方に断られたら、どうしようもないところだった。
(記者)
 塩谷氏は、徳島大学出身であり、旧香川医科大学にも在籍していたということで、今後の医師確保の面でも期待しているのか。
(記者)
 徳島県でも、相当に医師不足で、苦労されているという話なので、塩谷氏に赴任していただいたら、すぐに徳島大学から、医師の派遣が受けられるのかというと、そう簡単な話ではないとは思う。
 ただ、徳島大学と香川大学の医学部の双方にパイプを持っておられることには、期待している。

(記者)
 埋蔵文化財センター(仮称)の組織上の位置付けや、人員体制、業務内容は。
(市長)
 内部的には検討を進めていると思う。
(文化財課長補佐)
 現在、文化財課の円座整理事務所には、係長を始め、文化財専門員が6名いる。
 この円座整理事務所を、四番丁小学校の跡地に、埋蔵文化財センター(仮称)として移転する予定になっているが、人員体制や業務内容については、今後、検討していきたい。
(記者)
 埋蔵文化財センター(仮称)では、埋蔵文化財以外に、高松城跡の整備等の業務も行うのか。
(文化財課長補佐)
 高松城や屋嶋城(やしまのき)も埋蔵文化財なので、埋蔵文化財センター(仮称)で業務を行う方向で考えている。
(市長)
 文化財課は、市役所内にあるので、その事業を担う事務所的な取扱いになると思う。
(記者)
 発掘調査や、発掘された資料の収蔵なども行うのか。
(文化財課長補佐)
 埋蔵文化財センター(仮称)の機能としては、出土した遺物の整理や調査、展示、教育普及を考えており、展示室を設置し、市内で発掘した埋蔵文化財を、市民の皆様に広く知っていただくとともに、講座室も設置し、講座を定期的に開き、埋蔵文化財への理解を深めていただく中で、高松城や屋嶋城(やしまのき)も、積極的に紹介したいと考えている。
(記者)
 埋蔵文化財センター(仮称)を設置する旧四番丁小学校は、菊池寛が卒業したことでも知られているが、菊池寛を顕彰するような展示を行う考えは。
(市長)
 菊池寛については、中央図書館との複合施設の形で菊池寛記念館を設置しており、独立館としての菊池寛記念館を、卒業された四番丁小学校の跡地に建ててほしいという地元要望はあるので、独立館として整備する必要性については、今後、検討していきたいと思っている。
 ただ、同校の卒業生には、文芸の世界では、他に向田邦子などが、また、政治の世界では、三木武吉や成田知己などがおり、そのような卒業生を顕彰する施設がほしいという、地元なり出身者の声には、かなり強いものがあるので、そのような御要望等も踏まえながら、今後の課題として検討させていただきたい。
(文化財課長補佐)
 四番丁小学校の跡地には、南北棟の1階の廊下部分に、文化人を顕彰するコーナーを設ける予定にしている。
 菊池寛のほか、向田邦子、十返 肇(とがえり はじめ)という、主に文筆活動を行われた3名について、パネル展示を中心に行う予定にしている。
(記者)
 埋蔵文化財センター(仮称)を設置するのは、南北棟の2階以上の部分なのか。
(文化財課長補佐)
 主に南北棟の2階、3階の予定である。
(市長)
 そのほか、南北棟には、コミュニティ協議会連合会の事務局を移転したり、インキュベータールームも整備するなどの予定になっており、そのような施設との複合施設になる計画である。
(記者)
 そのような計画に、当初から変更はないのか。
(市長)
 変更はない。

(記者)
 今週の日曜日(11月28日)に、愛媛県知事選と松山市長選が行われ、新知事には、中村・前松山市長が、また、新市長には、民間から野志氏が、それぞれ就任した。
 中核市の市長出身の知事が誕生したことで、同じ中核市である高松市の市長として期待することは。
(市長)
 中村・新愛媛県知事については、前知事が早く辞職されるなど、選挙の時期までずらす形で、請われて知事に就任したということ、また、開票結果を見ても、圧倒的多数の県民の支持を得て、知事に就任したということで、私自身も、非常にうれしく思っている。
 中核市の市長経験者が、知事として、四国の隣県で県政を担われることなので、その手腕には、大いに期待したいと思っており、是非とも、基礎自治体を重視した県政を行っていただけるものと思っている。
 愛媛県の県政運営を見させていただきながら、本市の市政運営等にも、うまく反映できるようなことがあれば、倣っていきたいと思っている。
 是非とも活躍していただきたいし、特に、国との関係で、市長経験者ならではの発言等を、どんどん行っていただきたいと期待している。

(記者)
 本日(12月3日)、高速道路や本四道路の料金の新たな案について、それぞれ上限を2,000円とするという料金体系となる見通しである旨、一部報道があった。
 宇高航路の問題にも関係すると思われるが、この件に対する所見は。
(市長)
 高速道路の料金については、これまでも種々の案が示されるたびに、翻ろうされてきたので、また、この案も、変わるのかという不安の方が先立つので、現段階でのコメントは差し控えたい。
 以前から述べているとおり、フェリーや鉄道など、公共交通にも十分配慮した上で、より利便性が高まるような、利用しやすいような高速道路の料金体系について、是非とも総合的に検討していただきたいと思っている。

(記者)
 料金云々というよりも、公共交通への国からの支援が大事ということなのか。
(市長)
 公共交通と高速道路、大きな意味での交通体系全体について、どのような形で政策を進めていくのか。そのような全体像の中で、しっかりと高速道路料金を位置付けていただきたいと思っている。

※ 皆様に分かりやすくお伝えするため、発言内容等の表現は一部調整しております。

お問い合わせ

このページは広聴広報・シティプロモーション課が担当しています。
〒760-8571 高松市番町一丁目8番15号本庁舎5階
電話:087-839-2161  ファクス:087-861-1559

(広聴係 本庁舎1階市民相談コーナー内)
 電話:087-839-2111  ファクス:087-839-2464
 
<広聴広報・シティプロモーション課> 
電話:087-839-2161
ファクス:087-861-1559

Eメール:pr_c@city.takamatsu.lg.jp

本文ここまで


以下フッターです。

高松市

〒760-8571 香川県高松市番町一丁目8番15号
電話:087-839-2011(代表)
法人番号1000020372013
Copyright © Takamatsu City, All rights reserved.
フッターここまでページ上部へ