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市長定例記者会見(平成22年4月13日)

更新日:2018年3月1日

日時・場所

(日時)平成22年4月13日(火曜日) 午前11時30分~11時52分
(場所)4階会議室

報告事項

1 瀬戸・高松広域定住自立圏共生ビジョンの策定について
2 オレンジリボン・ラッピングバス(車体広告バス)運行による児童虐待防止啓発事業の実施について
3 屋嶋城跡浦生石塁(やしまのきあとうろせきるい)の確認調査について~築城時期と合致する土器の出土~

市長説明

 おはようございます。
 それでは、定例記者会見を始めます。
 本日は、私から、3点について説明します。

 まず、1点目は、「瀬戸・高松広域定住自立圏共生ビジョンの策定について」です。
 瀬戸・高松広域定住自立圏について、本市は、一昨年度に、国の先行実施団体として指定されてから、これまで推進に取り組んできました。
 去る1月には、周辺5町と、それぞれ協定を締結し、四国で初めてとなる圏域が形成されたところです。
 また、全国的な状況ですが、昨年度末(3月31日)現在、全国で中心市宣言を行った市は52市を数え、協定の締結により29の圏域で定住自立圏が形成されており、市町村数としては、117の自治体が定住自立圏の取組みを推進しています。
 このように全国的な広がりも見られる中で、本圏域でも、去る3月30日に、今後の圏域としての計画である「瀬戸・高松広域定住自立圏共生ビジョン」を取りまとめました。
 この共生ビジョンは、学識経験者等で構成する「瀬戸・高松広域定住自立圏共生ビジョン懇談会」の意見を取り入れた上で、本圏域の将来像の実現に向けて、例えば、遠隔医療ネットワークを使った連携や、子育て支援の充実、観光の振興のほか、海上交通を始めとする地域公共交通やICTインフラ整備に関する検討、文化芸術の振興など、圏域内で連携して推進する具体的な取組みを取りまとめたものです。
 この度、共生ビジョンの製本版を作成しましたので、市政記者の皆様にお渡しするとともに、コミュニティセンターを始め、市の施設の窓口等に設置し、市民の皆様への周知にも努めたいと思っています。
 ちなみに、この共生ビジョンの期間は、今年度(平成22年度)から27年度までの6年間としていますが、毎年、所要の変更を行うなど、ローリング方式のような形で見直しを行い、今後、より充実した取組内容となるよう、努めていきたいと考えています。

 次に、2点目は、「オレンジリボン・ラッピングバス(車体広告バス)運行による児童虐待防止啓発事業の実施について」です。
 児童虐待については、全国的に、非常に深刻な問題となっており、本市でも、全国の動向と同様に、近年、子どもの虐待件数が増加傾向にあります。
 ちなみに、児童虐待の相談対応件数で見ますと、平成17年度は50件であったものが、19年度は93件、20年度は140件と、急激に増えています。
 これらの状況に対応するため、本市としても、今月から、こども未来課の「こども女性相談係」を「こども女性相談室」に格上げし、保健師を配置するとともに、香川県の「子ども女性相談センター」に職員を派遣し、相互の連携を行うなど、対応力を強化しています。
 このように県の「子ども女性相談センター」などの関係機関や団体と、さらなる連携を深めながら、児童虐待防止に精力的に取り組む考えです。
 今回、児童虐待防止の啓発事業として、新たに、ことでんバスの協力を得て、路線バス1台に「オレンジリボン」や啓発標語などの広告を掲載した「走る広告塔」として、ラッピングバスを走らせます。
 1台のバスが、JR高松駅などの中心部を起点として、香川町などの郊外を結ぶ様々な路線を走ることで、広報・啓発に努めます。
 このバスの運行開始は4月26日で、今年度末(来年3月31日)までの毎日運行する予定です。
 また、このラッピングバスの運行開始式典を、4月26日の午前11時30分から、サンポート高松のデックスガレリアで行いますので、取材について、よろしくお願いします。

 次に、3点目は、「屋嶋城跡浦生石塁(やしまのきあとうろせきるい)の確認調査について~築城時期と合致する土器の出土~」です。
 浦生石塁については、昨年度(平成21年度)に確認調査を行っていましたが、その現場から、7世紀後半の須恵器の平瓶(へいへい)が出土しました。
 屋嶋城は、西暦667年に、天智天皇により造られたことが日本書紀に記されていることから、今回、屋島の麓に位置する浦生地区から、7世紀後半に作られていた形の須恵器の平瓶が出土したことで、浦生地区の一部も、屋嶋城として、当時、種々の工事等が行われていたことが、ある程度、証明されるような発見となりました。
 この浦生石塁は、大正時代から、屋嶋城に関わる大規模な遺構ではないかと言われていましたが、昭和55年度の、本市の教育委員会による確認調査以外には調査の手が入っておらず、今回、初めて古代山城の遺構である可能性が極めて高いことが確認できる資料が見つかったことになります。
 今後、調査を進め、石塁の構造等が明らかになるにつれ、屋嶋城の全貌が、少しずつにせよ、見えてくるものと思われます。
 これまで、この石塁には、物見台や城壁、城門、水門もあったと考えられていましたが、今回の調査により、城壁の内側に、種々の遺構が存在する可能性が出てきました。
 屋嶋城については、山上の城壁遺構が少しずつ解明されようとしていますが、今回の須恵器平瓶の出土により、山上だけでなく、西方の瀬戸内海に開けた谷部の浦生地区周辺でも、最前線の防御機能を備えた遺構があるなど、大々的に造られたものであることが分かる、その契機となる資料として、大きく評価できるものです。
 なお、この出土に関する市民向け説明会は、毎月行っている「ふるさと探訪」の一環として、4月25日に、屋島健康ランドの駐車場に集合していただく形で実施します。
 関心のある、多くの市民の皆様の参加をお願いしたいと思います。
 なお、今年度以降の調査計画については、調整中です。
 また、浦生地区の発掘溝は、完全に埋め戻しており、見ることはできません。

 私からは、以上です。

記者との質疑応答要旨

(記者)
 先日(4月9日)、国から、瀬戸大橋など本四高速の通行料金について、6月からの上限額を、普通車は3,000円にする旨、発表されたが、それに対する所見は。
(市長)
 瀬戸大橋の通行料金については、国から、高速道路の料金体系の一環として発表されたが、それによれば、普通車の場合、全国の一般的な高速道路は上限が2,000円であるのに対し、本四高速は上限が3,000円で、本四間を移動すると、他の高速道路の料金とは別に、上乗せ料金としてかかることになる。
 本四高速以外の一般的な高速道路は、幾ら走っても2,000円なのに、本四高速は、橋を渡るだけで3,000円と、相対的な割高感があり、それが地域経済などに悪影響をもたらすという懸念はある。
 その一方で、国からは、本四高速の通行料金の上限額を3,000円に決定した理由について、JR四国やフェリー等、公共交通機関に配慮し、それらの事業者が競争できるような料金設定にしたとの説明があり、実際に、そのようになっている。
 その点については、これまで我々がフェリーの存廃問題等をめぐり要望してきた内容に沿ったものなので、全体として、一定の評価は行いたい。
(記者)
 上限料金は、どのくらいの額が妥当だと思うか。
(市長)
 どのくらいの額がいいのかは分からない。
 例えば、瀬戸大橋の場合、早島-坂出間が本来4,100円のところを、現在、平日昼間はETC割引で2,870円になっている。
 上限1,000円というのは、あくまでも、土・日曜日などの休日に限ったものであり、平日は、本来の額に近い額が徴収されていた。
 それを、今後は、曜日や時間帯、さらにはETC搭載の有無に関係なく、上限を3,000円に揃えるということなので、そのような意味では、一つの料金設定のあり方かと思う。
 先ほど説明したように、瀬戸大橋は、これまでの平日昼間のETC割引より、中型車までは、若干高い料金設定となるが、「しまなみ海道」など、他の2つのルートでは、平日昼間のETC割引よりも安くなるようである。
 そのような意味でも、非常に微妙な料金設定だと思うし、それなりに、配慮は行っていただいているものと思っている。
(記者)
 香川県の真鍋知事は、昨日(4月12日)の定例会見で、今回の高速道路の料金設定について、懸念を表明するとともに見直しを求めたい旨、述べているが、この発言に対する市長の所見は。
(市長)
 真鍋知事は、かなり以前から、瀬戸大橋の料金引下げについて、種々議論されてきた中で、お考えがあるのだと思う。
 ただ、今回は、あくまでも社会実験で、今年度末までの試行ということであり、また、今日(4月13日)、前原国土交通大臣から、公共交通機関への影響等も含め、年度末までの社会実験を行いたいので、6月からは、先日(4月9日)に発表した料金体系にしたい旨のコメントが出されたようである。
 今回の社会実験を行うと、種々の意見が出されると思うが、それらも踏まえた上で、今後の料金体系を決めていけばいいと思う。
(記者)
 宇高航路への補助や支援は、別途、国に求める考えなのか。
(市長)
 国や関係自治体で構成する「宇野高松間地域交通連絡協議会」で、事業者も交えて、議論した上で方向性が示される問題だと思うが、間接的に聞いたところでは、フェリー事業者からは、今回の料金設定について、どうにか運航を継続できる旨の発言があったようなので、今後、十分協議しながら決めていけばよいと思う。
 とにかく我々としては、宇高航路の存続を第一に考えたいと思っている。
(記者)
 真鍋知事は、昨日(4月12日)の定例会見で、高速道路の料金設定について懸念を表明し、瀬戸大橋などの通行料金を引き下げた上で、フェリーへの支援は別の形で考えればよい旨の考えを示している。
 今回の本四高速の通行料金の発表が、今後の「宇野高松間地域交通連絡協議会」での議論に影響を与える可能性は。
(市長)
 瀬戸大橋の通行料金が3,000円なら、今回の社会実験の期間中の来年3月末までは、どうにか自己努力で運航が継続できる旨、フェリー事業者は述べているようなので、協議会では、社会実験の状況を見守っていくことになると思う。
(記者)
 宇高航路の存続に向けて、新たな対策を提案する考えは。
(市長)
 今年度末までは、具体的な公金投入などの話はしなくても、フェリー事業者の努力で、どうにか運航が継続できる見通しになったが、それ以降は、段階に応じて、状況を見ながら、適切に判断していきたい。

(記者)
 浦生石塁について、今年度以降の調査計画は調整中である旨の説明があったが、今後、調査を続行する考えは。
(文化財課長)
 屋嶋城については、「屋嶋城跡調査整備検討委員会」を設置しており、委員である専門家の意見を聴くなど、指導を受けながら、今後の方針を決定したい。
(記者)
 新たな発掘調査に取り組む考えは。
(文化財課長)
 今回、このような須恵器平瓶が出土したこともあり、どのような調査方法をとればよいのかについても、専門家の指導を受けたい。
(記者)
 これで発掘調査を終えるのは、もったいないように感じるが、所見は。
(市長)
 山頂の城跡の規模自体、九州の大野城に次ぐような規模であり、屋嶋城が、屋島の山上から、麓の浦生まで広がり、屋島全体が屋嶋城だったということになれば、相当大きな山城ということになる。
 是非とも、調査を続行し、大きな文化財資源にしたいと思っている。
(記者)
 全国で20数か所の古代山城が確認されているが、その中で、屋嶋城は、畿内を守る最後の拠点という特殊性もあったと考えられるが、浦生石塁の保存・整備の方向性は。
(市長)
 文化庁などとも協議しながら、確実に保存・整備を行い、できるだけ多くの方に見ていただけるような資源として活用できればと考えている。
 ただ、調査には、山上の城壁だけに10年くらいかかるなど、かなりの時間を要するようである。
(記者)
 今回出土した須恵器の年代特定の根拠は、形だけなのか。
(市長)
 このような形は、7世紀後半しかないとのことであり、形だと聞いている。
(文化財課長)
 須恵器は、時代に応じて形が変わるという特徴を利用し、「編年(へんねん)」、つまり、全国的にも、この時代には、この形という把握ができている。
 今回は、「編年」という物差しに当てはめて、7世紀後半という時代を割り出している。

(記者)
 来年度以降の「子ども手当」のあり方について、原口総務大臣は、現金給付だけではなく、地方自治体の裁量で、サービス給付にも使える方向で検討したい旨、発言したようだが、この件への賛否と、そのようになった場合の使途についての考えは。
(市長)
 「子ども手当」について、今年度は、対象となる児童1人当たり、半額の月額1万3,000円でスタートして、来年度は、満額の月額2万6,000円にすると、これまで民主党は述べているが、まず、その方針が、今後、どうなるのかによって、本市としての対応が変わってくる。
 また、この件については、市長会から、満額の月額2万6,000円にするのであれば、国の全額負担で行ってほしい旨、繰り返し要望しているが、まだ、国の方針が明確ではない。
 今後、例えば、一部を地方の負担にする代わりに、地方が自由に必要な事業を行えというような話が、国から出されるようであれば、その時点で、本市としての対応を考えなければならないと思う。

(記者)
 原水爆禁止香川県協議会の署名活動に、香川県内の他の首長が揃って応じているのに、市長は応じていないようだが、その経緯は。
(市長)
 本市では、「非核平和都市宣言」を行っており、また、昨年、平和市長会議にも加盟したところであり、原水爆禁止運動の趣旨については、賛同している。
 しかし、本市では、個別の活動団体の署名活動には、これまでも対応していないので、これまでと同様の対応をとっただけのことである。
 今回は、私以外の首長が、知事も含め、全員対応されたということを聞き、少し驚いている。

※ 皆様に分かりやすくお伝えするため、発言内容等の表現は一部調整しております。

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