平成24年度　第6回　「高松市食生活改善推進協議会」

今回、「高松市食生活改善推進協議会」の皆様方と、平成24年度第6回「市長まちかどトーク」を開催しました。
　「高松市食生活改善推進協議会」は、「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、平成2年6月に設立され、食生活を通じた健康づくりボランティア活動を通して高松市民の食生活の改善を促進することにより、市民の健康増進にさまざまな面で御尽力をいただいております。
　今回は、食生活の改善の取組に係る問題点を中心に、活発に意見交換が行われました。

　市食生活改善推進協議会では、事業の一環として、毎年6月に「食育フェスタ」に参加して、活動紹介や啓発を行っているが、どう思うか。また、子どもたちの食生活に対する意識を高めるため、月数回程度、食育の授業を行ってはどうか。

　食の正しい知識を啓発する意味では、食育のいろんな活動を紹介する食育フェスタは、大事な事業であると思う。
　最近、核家族で、共働き家庭が増えており、たとえ食育を知識として知っていても、実際、望ましい食生活を実践できない家庭が多い。このことから、食生活を良くするためにはどうすればいいのか、考えなくてはならない時期に来ている。食に関する知識は、大分行き渡っているのに、正しい食生活を実践できない環境にあるというのが、大きな問題であると感じている。
　学校での食育の授業については、長い目で見ると、子どもの頃からの食育は大切であるが、食事を作るのは、やはり親である。いくら学校で食育をしても、「時間がない」などを理由に、インスタント食品やファーストフードになってしまう。このため、親に対して、正しい食生活の啓発や食育の事業を行うことが、一番大切なのではないか。

　（1）今後、食生活改善推進協議会が活動を積極的に進めていくには、より多くの市民の方に講習会等に参加してもらいたいと思っているのですが。

　今、市内に44のコミュニティ協議会が結成されていて、各協議会では、独自に工夫しながら、様々な事業を行っているので、まずは、食育に関する事業の実施を、コミュニティ協議会に働きかけてはどうか。本協議会の会員は全員女性だが、男性がいてもいいのではないか。それと、若い女性は、働いている人が殆どなので、今までのように、女性だけに食育と言っても、家庭で子育てと家事の両立が難しい。このため、時間があるときは、男性が替わって、食事の用意をすることが大切で、若い男性に、食育の知識と正しい食事の実践などを、どう啓発していくかを考えないと、本当の食育、食生活の改善はできないのではないか。
　今の若い世代は、子育てに関しては、男性だとか女性だとか、ほとんど意識していないので、男性も時間がある限りは、積極的に子育てに係わりたいという人が非常に多いので、そこをうまく食に結び付けて、子育てにとって、食育というのは非常に大事だということを認識してもらったらどうか。地域には、“おやじクラブ”とか“父親クラブ”などの子育てサークルがあると思うので、そことうまく連携するのが大事だと思う。

　（2）若い人たちにも、食生活改善推進協議会の活動や参加の呼びかけを周知したいが、現実には難しい

　市内では、人口が増えているが、若い世代が非常に多くなっているため、自治会加入率も下がっている地区もある。このため、従来の自治会を利用した、いろんな周知活動などを行うことが難しくなってきている。
　そこで、活動を知らせる手段、呼びかける手段として、子どもさんの学校を通じて、子どもたちに、チラシなどを持って帰って、親に手渡してもらったら、確実に伝わりますし、学校と地域も結びつく。ただ、問題は、学校側の理解が必要なんです。学校も堅い組織ですから、そう簡単に、いろんな活動をPRしてくれませんので、その辺は、学校と地域、コミュニティ協議会の役員さんに相談をして、考えていかざるを得ないですね。