たかまつ市場フェスタ2017レポート

　平成29年10月29日（日曜日）、高松市中央卸売市場を1日限り開放する一大イベント「たかまつ市場フェスタ2017」を開催しました。
　当日は、台風22号の接近で雨が降り続き、イベント日和とは、言えない天候でしたが、多くのお客様にご来場いただきました。
　結果は、過去最多となる19,000人を超える方々に来場していただき、数々のステージイベントや、市場ならではの物販など、大変賑わい、雨に負けないたくさんの笑顔があふれるフェスタとなりました。来場者の皆様、また、関係者の皆様、この場をお借りしまして、厚く御礼申しあげます。

　メインステージでは、本市場の卸売業者による、恒例の模擬せりを行いました。卸売市場独特の取引方法である「せり」を行い、皆様に生鮮食料品等を購入していただきました。
　住みます芸人の梶剛さんが、せり人からの説明を復唱したりしながら、わかり易く楽しく会場の方々へ伝えていただき、値段の付け方、他の来場者との駆け引きなど、本番さながらのせり体験が繰り広げられました。
　書道パフォーマンスでは、2016年の「書道パフォーマンス甲子園」で全国優勝し、2年連続で日本一となった地元の香川県立高松商業高等学校の書道部による「書道パフォーマンス」を昨年に引き続き行いました。雨天のため、急遽、メインステージ前から水産物棟せり場へ場所を移しての開催というハプニングがありましたが、雨を吹き飛ばすようなリズミカルな音楽とパフォーマンスで、水産物棟せり場が一気に華やかになり、大変な盛り上がりでした。また、市場らしく「讃岐の贈りもの」として、「いただきます」から「ごちそうさまでした」まで素晴らしい文句の作品を仕上げていただきました。
　きみともキャンディスペシャルライブステージは、雨の中、ステージ前には傘もささずに、夢中で観覧する方々も見受けられ、こちらも雨に負けないエネルギッシュで楽しいライブステージとなり、会場が熱気に包まれ、大変盛り上がりました。
　市場ウルトラクイズでは、多くの方に参加していただき、優秀者には市場の活きのいいお魚や、素敵なお花、新鮮な青果物などのプレゼントがあり、こちらも大変盛り上がりました。
　この他、青果仲卸業者による「フルーツ目方でドーン！」、「場内スタンプラリー」など、雨天の中、今年も来場者の方とともに熱気あふれた、楽しいイベントの数々を繰り広げることができました。

　恒例のマグロ解体ショーは、例年以上の来場者で賑わいました。
　司会者の住みます芸人の梶剛さんから様々な質問があり、卸売業者の担当者から丁寧な回答があった後に、解説に沿って、大きなマグロが手際よく解体され、切り分けられるたびに、開場から大きな歓声が起こりました。その後、解体したマグロの直売を行い、さばきたての新鮮なマグロを販売したところ、多くのお客様に買い求めいただき、午前の部、午後の部ともに盛況のうちに完売しました。
　　
　水産物棟内の物販ブースは、前日からの雨で不漁の中、市場ならではのネットワークで新鮮な魚介類等をかき集め、来場していただいたお客様に満足いただける品揃えをして販売しました。大変多くの来場者で賑わいました。

子どもたちに大人気のイベント「魚のつかみ取り体験」では、小学生以下の子どもたち300人に実際に魚（ツバス：小ぶりなハマチ）を捕まえる体験をしていただきました。今年も、抽選会場には、例年以上の長蛇の列ができ、当選した子どもたちの喜びは、いっそう大きかったように見えました。
　おしくも抽選にもれた子どもたちも併設の「お魚タッチングプール」を体験していただき、笑顔があふれました。

生鮮食料品等の利用方法をお伝えしようと、小中学生とその保護者を対象に「魚のさばき方教室」や「フラワーアレンジメント教室」を開催しました。
　普段、魚をさばくことのない子どもたちは、プロの指導の下、上手く、安全なさばき方を教えてもらい、最初は不安そうであった子どもたちも最後には笑顔がこぼれました。
　フラワーアレンジメント教室は、今年も、フラワー展やお花の販売をしているブースで開催しました。併せて香川大学の関係者による「手作りフラワーハーバリウム」を作るイベントも行われました。
　朝早くから、たくさんの参加者で賑わい、親子で作った大変美しいアレンジメントとハーバリウムが咲き誇りました。
　高松市中央卸売市場では、たかまつ市場フェスタでの食育・花育講座だけでなく、「市場DE自由研究」など、いろいろな機会を通じて、生鮮食料品等の情報を発信しております。ぜひ、これらのイベントにもご参加ください。

　今年も、多忙なスケジュールの合間をぬって、フェスタを盛り上げるために「さぬき讃フルーツ大使」と「香川おさかな大使」が駆けつけてくれました。
　メイン会場での挨拶の後、さぬき讃フルーツのPR会場での活動や、ハマチの試食会場で、お客様への試食（さぬき讃フルーツのキウイフルーツや10周年を迎えたオリーブハマチ）を提供したりして、販売会場などを盛り上げてくださいました。
　市場関係者による、生鮮食料品等の販売ブースでは、外の雨を感じさせないような市場の威勢の良い、対面販売により、たくさんの方で賑わいました。

　今年は、市場開設50周年記念イベントとして市場フェスタを拡充して開催しましたが、あいにくの雨となり、来場者数が激減するかもしれないとういう心配をよそに、昨年以上の方々にご来場いただき、本当にありがとうございました。
　また、イベント運営に携わった関係者、スタッフの皆様、雨の中、大変お疲れ様でした。ありがとうございました。
　また、来年も「たかまつ市場フェスタ2018」で、皆様のお越しをお待ちしています。