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令和2年12月

更新日:2021年1月8日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「十二月に想う」  人と人とが思いやりでつながる行動

 風にあおられ、葉擦れの音を立てていた梢の葉が、やがて一斉に降り積もり、木の葉の時雨のように聞こえました。今年も、もうわずかです。
 春ごろから続くコロナ禍で、少し、気持ちも沈みがちになりますが、ちょうどひと月ほど前、とても温かい気持ちになった出来事がありました。
 牟礼中学校の生徒たちが、臨時休業の間に生徒会長の呼びかけで、300枚を超えるほどの布マスクを作り、職場体験学習等でお世話になっている医療や福祉施設に贈り、感謝の言葉が届いたということは報道もされましたし、半年ほど前に学校から聞いていました。ところが、この生徒たちの温かい思いやりの心を形にした布マスクが紡いだお話には、思いがけない続編があったのです。
 その布マスクのうちの一枚が、看護婦さんの手によって医療施設を訪れた小学生の手に渡り、それは、牟礼中学校の生徒の皆さんが作り、贈ってくれたものであることを知った小学生は、とても感動しました。そして、布マスクを作成し、寄贈するという中学生の行動に感動した小学生は、「嬉しかった」という思いを抱くだけで終わらずに、自分でできることでその感謝の気持ちを伝えたいと、気持ちを込め、時間をかけて、一つの作品を製作したのです。やっと完成した作品を持って、11月の秋晴れの日にお母さんと一緒に牟礼中学校を訪れ、感謝の言葉とともに、その作品を贈ったそうです(写真)。作品を受け取った生徒会長は「牟礼中学校を訪れてくれるまでの経緯を聞いた時、私はとても嬉しかったです。それとともに、牟礼中の生徒が作ったマスクを手に取ってもらうことができ、マスク作りの活動をして良かったと心から思いました。」と感想を述べています。
 同じ牟礼中校区では、11月14日に、日暮れて間もない五剣山を背景に、大きな花火が打ち上げられました(写真)。子どもたちが活躍する地域の祭りなどが中止となってしまった中、牟礼北小学校のPTAなどの皆さん方が子どもたちを励まそう、笑顔にしようと考え、行動を起こし、実現させたものです。当の子どもたちはもちろんこと、何も知らずに偶然に花火を見た人たちにも、笑顔があふれたということです。
 思いを形にしていくこととは、布マスクを通した小学生と中学生が教えてくれたような思いやりのキャッチボールや、牟礼北小学校のPTAなどの皆さんが教えてくれたようなサプライズもありますが、その源にあるのは、人と人との関わりの中で生まれる自らの温かい心、感動する心であると思います。さらに、紹介をした皆さんはその心を原動力に、行動を起こし、形として実現されたことに、私自身が感動し、心が温かくなり、凄いと感じました。その行動は、例えば、落とした物を拾ってくれた時に、席を譲ってくれた時に、自分のために何かをしてくれた時に、「ありがとう」の一言を発するだけでも、それはすばらしい行動であり、私にもできそうです。
 日々続く、先が見えないコロナ禍では、人と人とを分断することがリスクを下げる最善策となっています。しかし、こうした状況だからこそ、子どもたちに教えられた、人と人とが思いやりでつながる行動が大事だということを忘れずに、今年を締めくくりたいと思います。
  
  
  

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