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平成30年10月

更新日:2018年3月1日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「十月に想う」朝ごはんを、すべての子どもたちに

 稲が黄金色に輝き、栗や梨、ぶどうなど、色とりどりの果物が店頭を飾る「実りの秋」を迎えました。それは、私たちにとっては「食欲の秋」でもあります。「柿が赤くなれば医者が青くなる」「秋刀魚が出ればあん摩が引っ込む」と言われますが、いずれもこの時季の旬のおいしいものを食べると健康になるということです。今年は、秋刀魚も豊漁だそうですが、そういえば、我が家の食卓にも何度か秋刀魚がすだちと共に登場し、おいしくいただきました。
 また、学校の給食にも、10月には、「秋の香りごはん」や「秋野菜の煮物」などのメニューのほか、さつまいも、秋刀魚、きのこなどを食材にした献立が用意されており、食べることでも、秋を楽しんでほしいと思います。
 成長期にある子どもたちにとって、食事はとても大切です。ところが、気になるデータがあります。今年も5月下旬の1週間、本市の小学校1年生から中学校3年生すべてを対象に「早寝早起き朝ごはん」生活リズムチェックシートによる調査を行いました。その結果、朝ごはんを、1週間のうち4日以上食べていると答えた児童生徒は97.6%でした。昨年度より、0.3%上昇し、引き続き高い割合ですが、問題なことは100%でないことです。ある学校での香川県学習状況調査のうちの「朝食を毎日食べていますか」の調査項目で、「毎日食べている」「食べる日の方が多い」を合わせると、今回の調査と同様に97%程度の結果でしたが、「毎日食べている」と答えた児童は、どの学年でも90%前後でした。「毎日食べていない」と答えた児童も1%ほどいました。このことから本市の状況を推測すると、約3千人の子どもが朝ごはんを食べない日がある、約3百人の子どもが全く食べてないということになります。
 学校生活で、給食の時間までの午前中は、子どもたちにとって結構ハードな時間です。子どもによって自転車や徒歩と手段は違いますが、写真の大野小学校の児童のように、荷物を持って自分の力で登校し、元気に運動場で遊び、そして、デスクワークあり、肉体活動ありの午前中の4時間の授業、2時間目と3時間目の業間には、縄跳びやマラソンが予定されている学校もあります。にもかかわらず、朝食を食べていない子どもは、前日の夕食から、その日の給食までの概ね18時間、エネルギーや栄養の源である食べ物が成長期の身体に何も入っていないのですから、そのような状態で、こうした活動にしっかりと取り組めるはずがありません。
 また、人間を含むすべての生物は、時間遺伝子を持ち、昼夜を予知して効率的に代謝・栄養を変動させて活動するそうです。したがって、覚醒・食事・労働・睡眠のリズムは生活の基本であり、特に、体が十分に機能するための日周リズムは、朝日と朝食で整えられるということです。さらに、朝食を摂ることによって、学力や体力の形成はもちろんのこと、脳を活性化して事故を防ぐことができたとのデータもあります。朝食を摂らないという生活習慣を持つ大人が私の身近にもいますが、それを子どもにもというのはもってのほかです。朝ごはんを家族みんなで食べる時間を拠り所に、朝の生活リズムを見直してみましょう。

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