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平成29年8月

更新日:2018年3月1日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「八月に想う」 親戚や地域の人たちに見守られながら育つ子どもたち

厳しい暑さが続く夏休みとなっていますが、子どもたちにとっては、地域の行事に参加したり、故郷で過ごしたり、日頃なかなか会うことのできない親戚のみなさんに会ったりと、長期休業でなければできない貴重な人とのかかわりを経験しているのではないでしょうか。
遥か遠くになってしまった自分の夏休みの記憶をたどってみると、お盆などを利用した親戚の集まりに加わることは、日常とは違った時空間に居るように感じ、とても楽しかったように覚えています。親戚が集まった席での話題は、何と言っても子どもたちのことです。祖父や祖母、伯父や伯母などは、何年経っても変わらない風貌であったような気がしますが、子どもは違います。会うたびに、「大きくなったなあ。」、「何てたくましくなってきたのだろう。」、「お父ちゃんにそっくりやなあ。」、「いや、亡くなったおじいちゃんに似てきたな。」などと言ってくれます。子どもは、そんな時、恥ずかしそうにしていたかもしれませんが、悪い気持ちがしていたわけはなく、ちょっぴり、胸を張りたくもなっていたに違いありません。いつも子どもと接している親は、抱く期待どおりにならない様子ばかりが目に留まり、ついつい叱ることが多くなりますが、久しぶりに会う親戚のみなさんは違います。そうしたみなさんの会話から、子どもは多くの人に愛され、大切に思われていることを感じていたはずです。そして、一族の絆を意識し、その絆は独り立ちする時の大切な心の支えになっていたように思います。
私の義母が亡くなった時、伯父が、「法事でこれから何年かおきに会えるようになったが、これは亡くなった義母のお蔭や。」と言われました。遠くにいる親戚の方々とは、いつも会えるわけにはいきませんが、何年かおきの法事の時には、縁の方々が一堂に会し、亡くなった人の在りし日を忍びながら供養をします。そのような空間の中でも、子どもが親戚のみなさんと時間を共にすることは、先祖からのつながりや親の知られざる昔の話を聞いたりして、命のつながりを意識する貴重な経験になります。
子どもにとってのこのような経験は、地域の方々との関係でも全く同じだと思います。家の前を通る子どもが、いつの間にか中学生になっている、地域の夏祭りにお母さんに手を引かれて来ていた子どもが、もう小学生になっているなどと思いながら、その成長した姿が嬉しくて、声をかけたりすることがあります。
お盆などでの近しい人たちの集まりや、夏祭りのような地域の方々との集いは、子どもたちが、自分も親戚の一人であるという命のリレーを自覚したり、地域の人たちに見守られながら育っているということを意識したりする貴重な場であり続けてほしいと願っています。

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