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木造阿弥陀如来立像

更新日:2019年1月21日

彫刻

指定区分  市指定有形文化財

指定年月日 平成22年3月10日

所在地   高松市室町

解説
 本像は穏やかで、慈愛に満ちた面相部の表現、丸く撫で肩で、体奥を薄くすること、流れるように浅く衣褶を彫ることなど、定朝様(じょうちょうよう)を踏襲する像で、平安時代末期、12世紀の制作とみられる。
 ヒノキ材。寄木造り又は一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)り。前後矧(は)ぎで、内刳りを施した躯幹部に両肩から先を別材で矧(は)ぐ。三道(さんどう)下で割首とし、頭部は前後に矧ぐ。右手に懸る衣も別材。両手先、両足先は別材。肉身部には、漆箔(しっぱく)、衣装部には漆、頭部には群青を塗るがいずれも江戸時代の後補であると考えられる。
 蓮台の上に直立し、右手を屈臂(くっぴ)して肩前に上げ、掌を前にして第1指(親指)と第2指(人差指)を捻じ、左手は垂下(すいか)して掌を前にして同じく第1・2指を捻じた、いわゆる来迎印(らいごういん)(上品下生印(じょうぼんげしょういん))を示す。下半身に裙(くん)(裳(も))を、上半身には覆肩衣(ふっけんえ)を着け、その上から大衣(だいえ)(袈裟)をまとう。頭部には地髪の上に大きく肉髻(にっけい)を盛り上げ、細やかに螺髪(らほつ)を彫り出すが、後頭部まで丁寧に仕上げている。髪際線(はっさいせん)は僅かに上部に湾曲する。地髪(じはつ)と肉髻の間に肉髻珠(にっけいしゅ)が置かれるが、すでに欠失している。面相部は柔らかく滑らかに眉の線を表し、目は細く優しく彫り表す。口はやや小さめにし、頬は丸くふっくらと表し、全体的に穏やかで、やさしさが見事に表現されている。額には大きな白毫(びゃくごう)(水晶)を造る。耳朶(じだ)は環状。首には、三道(さんどう)を柔らかく盛り上げる。両肩部はやや撫で肩で、右手にかかる衣は極めて薄く表現する。腹部には6~7条の衣褶をつくりそこから両膝にかけてY字形に流れるように衣の襞(ひだ)が彫られる。裙の裾は足首までたくし上げて軽快な印象を与えている。

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