高松城下図屏風

絵画

指定区分   県指定有形文化財

指定年月日 平成11年3月30日

所在地    香川県(高松市天神前6−1)

解説
 高松城は生駒親正によって天正16年(1588)に築城が開始され、生駒正俊が丸亀から商人を呼び寄せ丸亀町を造らせるなど、城下町も次第に整備されていった。この屏風絵は作者不明ながら、1640年代半ばの高松城下の景観を描いたものである。城内の建物や城下の町並みが驚くほど詳細丹念に描かれた北西方向から見た鳥瞰図(ちょうかんず)である。
 群青色の瀬戸内海に面して三重四階の天守、御殿の所在する本丸・二の丸を囲む内堀、三の丸・桜の馬場・西の丸を囲む中堀、武家屋敷街を囲む外堀の三重の堀が描かれている。外堀には舟入が設けられ、西側には藩の船蔵、東側には商人用の東浜港が描かれ、藩の御座船をはじめ、大小の船が描かれている。
 外堀の西側には中下級家臣の武家屋敷が描かれている。また、外堀南側の堀端に沿って片原町・兵庫町、さらに南北に丸亀町などの商人街が描かれ、丸亀町の両側には大工町・外磨屋町・紺屋町・鍛冶屋町などの職人町が描かれている。城下には様々な職業の人物・店が描かれ、人馬で賑わっている。城下の南部には東西に堀状の溝が描かれ、それに接して寺院が建ち並んでおり、有事の防御線とみられる。城の東側は海が大きく湾入している様子や、塩田が営まれていた状況もうかがえる。城下の南西の外れには石清尾神社の社叢が描かれている。
 近年、発掘調査において、この絵図に描かれた地割と同じ地割などが確認されつつあり、その描写の正確性も証明されつつある。当時の景観を知る上で、貴重な資料と言える。

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