鰐口(わにぐち)

工芸品

指定区分   市指定有形文化財

指定年月日 昭和54年8月1日

所在地    椙尾神社(高松市十川東町1062)

解説
 仏教の法要儀式や僧侶たちの集団生活の合図に使う梵鐘や鰐口(わにぐち)、木魚(もくぎょ)などを梵音具(ぼんおんぐ)といい、清浄な音をだす仏具である。
 鰐口は、金鼓(きんこ)ともいい、古代には多用されていたが、今は神社仏閣の軒先につるし、礼拝の時、布で編んだ綱で打ちならしている。
 この椙尾(すぎお)神社の鰐口は、南北朝の文和(ぶんな)3年(1354)銘の作で、面径20センチの小振りであるが、細部の形状には古様がみられる。表裏同文(どうもん)、面中央に2本の紐帯(ちゅうたい)をめぐらせた撞座区(つきざく)を配し、区内には3本の紐帯を、外区には2本の紐帯をめぐらせている。  地方色豊かな作風であるが、全体としてよく古い姿を伝え、文和3年の刻銘と合わせ考えると、鰐口編年上貴重な存在である。銘文は「讃州山田郡十河郷椙尾大明神大師堂元心文和三年甲午三月十一日。」
〜 高松市歴史民俗協会・高松市文化財保護協会1992年『高松の文化財』より抜粋 〜 

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