法華経

書跡

指定区分   重要文化財

指定年月日 昭和19年9月5日

所在地    香川県立ミュージアム(高松市玉藻町5−5)

解説
 この法華経は装飾経で、縦25.3センチの巻子(かんす)(まきもの)仕立である。表紙は紫紙とし、金泥(こんでい)(金粉をにかわでといたもの。書画に金色を加えるときに用いる)で書いた題箋(だいせん)をつけ、六角形の水晶の軸端をつけている。料紙(りょうし)は上質の楮紙(ちょし)で界線を引き、17字詰で経文(きょうもん)を墨書し、上下の界線外には草や木の生えた丘や山、蝶や鳥の飛びかう野原、雲の上を飛んでいる天人の絵を描いている。巻末には校合(こうごう)(異本がある場合正誤を調べる)や結縁者と思われる奥書(おくがき)がある。
 法華経(ほけきょう)は早くわが国に伝えられた経典(きょうてん)であって、奈良時代にはこの経を声をあげてよみ、平安時代には天台宗が経典としたので、貴族の間に信仰するものが多くなり、盛んに書き写された。平安時代の後期には財力をおしまず特別な材料や意匠で飾り、善美を尽した法華経が喜んで写された。これらを装飾経(そうしょくきょう)又は荘厳経(しょうごんきょう)と呼んでいる。
〜 高松市歴史民俗協会・高松市文化財保護協会1992年『高松の文化財』より抜粋 〜 

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