住吉(すみよし)神社お船「住吉丸」(弁才船の模型)

有形民俗文化財

指定区分   市指定有形民俗文化財

指定年月日 昭和57年1月13日

所在地    住吉神社(高松市庵治町鎌野5053)

解説
 大坂寺嶋(現大阪市西区)の大工、淡路屋伝次郎によって製作された弁才船(べざいせん)の10分の1の雛形(模型)である。(弁才船は、瀬戸内海を中心に江戸中期に発達した木造帆船の総称で、一般に千石船と呼ばれ、用途や仕様により北前船・菱垣廻船・樽廻船などの別称がつけられていた。)
 享保9年(1724)9月に住吉神社に奉納され、現在も秋祭りの渡御に使われており、数名の歌い方と囃子方(舟子)による舟歌が唄われる。
 帆柱と舵(かじ)を装備し、碇(いかり)2頭が残っている。塗られている黒漆は、製作時からとも明治期の後補ともいわれているが、定かではない。
 実船に換算すると、約1300石(200トン)船になり、米俵なら3200俵、酒の四斗樽なら2000個以上積載できる比較的大きな船がモデルになっている。直な船底材の航(かわら)が長く幅が狭いスマートな船形と船首の水切り部材の水押(みずし)の馬乗風の立(たつ)など、他の弁才船に類例をみない個性的特徴を備える一方、水切・横山(帆柱受の車立を支える横木)・両舷の欄干状の板である垣立(かきたつ)・伝馬込みなど享保期の弁才船の特徴をよく現しており、当時の海運、造船のあり様を伝える資料として重要なものである。

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