屋島

天然記念物

指定区分   国指定天然記念物

指定年月日 昭和9年11月10日

所在地    高松市屋島東町、屋島中町、屋島西町、高松町

解説
 屋島の天然記念物としての主要な構成要素は、メサ地形、畳石、屋島礫層、屋島凝灰岩(雪の庭)である。
 特に、屋島の台状の地形は、およそ1400万年前の中期中新世に火山活動により噴出した溶岩が水平に流れ出し、その後周囲と上部が開析を受けて形成されたもので、メサの標式的地形として知られる。基盤が花崗岩、中腹から上部が凝灰岩、最上部に讃岐岩質安山岩が水平にのっている。浸食作用によってできた安山岩の垂直に切り立った崖が山頂の平坦面を取り囲む特徴的な景観を呈している。
 畳石は南嶺西斜面の屋島寺へ至る遍路道沿いに所在する。讃岐岩質安山岩の水平方向に発達した板状節理の露頭で、厚さ2〜5センチの板が積み重なったように見えるものである。畳石の名の由来は西行法師の「宿りしてここにかりねの畳石、月は今宵の主ならん」という歌からきていると言われている。
 屋島礫層は南嶺頂部、標高292.07メートルの三角点付近に位置する。中期中新世に溶岩の噴出があった後、更新世になり花崗岩の小礫を含む湖沼性堆積物が堆積したもので、屋島のごく限られた地域にのみ分布する。香川県南部の標高150〜300メートル付近の丘陵地に見られる洪積世初期に堆積した三豊層群上部の礫層と相当層であり、讃岐層群(中期中新世の火山活動に伴う堆積物)の上部に堆積する県内では希少な堆積物である。
 屋島凝灰岩は屋島寺境内の書院裏庭に所在し、白色の酸性凝灰岩の堆積物で、石英、長石、雲母などにより形成されており、その白さから雪の庭と称される。堆積層の厚さは1メートル程度と推定される。讃岐岩質安山岩の上部に堆積する白色の酸性凝灰岩が見られるのは、香川県下では他に津田北山の1箇所のみで貴重である。

写真


もどる

↑このページの上へ