紙本墨書月江正印墨蹟 印可状(泰定戌辰仲春)

書跡

指定区分   重要文化財

指定年月日 昭和18年6月9日

所在地    香川県立ミュージアム(高松市玉藻町5−5)

解説
 月江正印(がっこうしょういん)のこの墨蹟は印可状(いんかじょう)といって師の僧侶が弟子に対して禅学の修行を体得したことを証明、認可したもので、現在の卒業証書のようなものである。授けられた印可状は極めて大切にしたものである。縦33センチ、横61.5センチの横軸物である。月江正印は中国福洲の人で清拙正澄(せいせつしょうしょう)の兄である。延宝元年(1673)松平頼重が病気で隠居し、讃岐で療養したいと願い出て、将軍徳川家綱から江戸城で餞別に賜ったものである。
 墨蹟(ぼくせき)は毛筆で書いた字や絵のことで、中国の宋・元時代の禅僧や、わが国の鎌倉・南北朝・室町時代前期頃の禅宗の僧侶の書いたものをいう。これらの書は書蹟(しょせき)としての形や筆勢・墨色などの美しさよりは、禅の修行によって鍛えられた気はくが表現されて気品の高い味わいのあるおもしろみを持ち、茶人や好事家に愛蔵されている。
〜 高松市歴史民俗協会・高松市文化財保護協会1992年『高松の文化財』より抜粋 〜 

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