藤原佐理筆 詩懐紙

書跡

指定区分   国宝

指定年月日 昭和27年11月22日

所在地    香川県立ミュージアム(高松市玉藻町5−5)

解説
 藤原佐理(すけまさ)は平安時代中期の公喞で天慶7年(944)に生まれた。太政大臣藤原実頼の孫で中央の官職から讃岐の国司、大宰大弐などを歴任した。早くより能書で知られ当時の第一人者として、3代の天皇の大嘗会の屏風の色紙形の筆者となり、その筆蹟は「佐蹟(させき)」と称され小野道風、藤原行成とともに「三蹟」といわれた。
 この懐紙は右近衛権少将在任中26歳の作品で、老成の趣を示し円熟した字を書いている。誠に感嘆するばかりである。「同賦」とあるのは詩歌会の席上で同じ題でよんだものである。懐紙とは懐中の用紙のことで当時男は普通陸奥紙(みちのくがみ)を、女は色紙をふところに持っていて、詩歌の会合の席上その紙を取り出して書いたものである。現存する詩懐紙としては最古の遺品で貴重なものである。晋の王羲之の風をはなれ、温雅で流麗な和様独自の境地を開かれた。
〜 高松市歴史民俗協会・高松市文化財保護協会1992年『高松の文化財』より抜粋 〜 

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