平成29年第1回高松市議会定例会(平成29年3月2日)

  平成29年第1回高松市議会定例会が開会されるに当たり、提出いたしました諸議案の説明に先立ち、所信の一端を申し述べたいと存じます。
   今、世界では、「米国第一」主義を掲げるトランプ大統領の誕生や、英国の欧州連合からの離脱など、これまで、あまり想定し得なかったような事態が発生しており、国際情勢は激しく変化しております。
   今後の情勢が見通しにくく、超不確実性の時代と言われる状況ではございますが、こうした中にあっても、住民に最も身近な我々基礎自治体には、直面した喫緊の課題にも的確に対応しながら、日々の行政サービスを継続的に提供していくという使命がございます。
   このような中、去る1月に召集された第193回通常国会の施政方針演説において、安倍首相は、今国会を「未来を開く国会」と位置づけ、今後の70年間を見据えた「新たな国創り」の重要性を訴えました。
   そして、「少子高齢化、デフレからの脱却と新しい成長、厳しさを増す安全保障環境」を課題に挙げ、それらに果敢に取り組む決意を示したところでございます。
   現下のわが国の社会経済情勢を鑑みますと、景気回復の実感が全国津々浦々まで届くよう、国がこれまでに掲げた経済対策などの取組が着実に推進されることが強く望まれるところであり、さらには、自治体が喫緊の課題として取り組む人口減少対策などの各般の施策を国により力強く後押しいただけることを期待いたしたいと存じます。
   我々自治体には、人口減少、少子・超高齢社会の到来という時代の潮流の中にあって、自らが主体性を持ち、将来を見据えたまちづくりを推進していくことが強く求められております。
   そのためには、施策や事業の継続性に配慮しながらも、知恵を絞り、都市として有する機能や地域資源を最大限に活用しながら、新しいものを生み出していく創造力を発揮していくことが必要であります。
   本市におきましては、本年度から、目指すべき都市像として「活力にあふれ 創造性豊かな 瀬戸の都・高松」を掲げる「第6次高松市総合計画」をスタートさせております。
   今後とも、この計画に基づき、各般の取組を着実に前進させてまいりたいと存じます。
   その取組の一つとして、去る1月30日には、地域行政組織の核となる市内6つの総合センターのうち、先行して、牟礼、香川、勝賀、国分寺の4つの総合センターがオープンいたしました。
   総合センターでは、各支所でこれまで取り扱っていた行政窓口サービスに加え、「子育て世代包括支援センター」を併設し、より多くの地域の皆様に活用いただけるよう、充実した行政サービスの提供に努めてまいりたいと存じます。
   さらに、市民の安全・安心の観点から、常設の災害対策本部機能などを備えた危機管理センター(仮称)等や仏生山町に移転予定の新病院につきましても、引き続き、建設工事の進捗を図りまして、それぞれ平成30年度当初及び年度途中の早い段階でのオープンを目指してまいります。
   また、私は、今年の年頭の挨拶において、職員に対し、本市がこれから住みやすく魅力のあるまちづくりを進めていくためには、「繋ぐこと」、英語で申しますと、「ネットワーク」、あるいは「ネットワーキング」をキーワードとして意識するように、訓示をしたところでございます。
   これまで、私がまちづくりのテーマの一つに掲げております「多核連携型コンパクト・エコシティ」の実現には、それぞれ集約した拠点地域を公共交通で繋いでいく、「コンパクト・プラス・ネットワーク」のまちづくりを進めていくことが必要であると存じております。
   そのため、立地適正化計画の策定や三条〜太田駅間のことでん新駅の整備、さらには、バス路線の再編などの事業の着実な進捗を図ってまいりたいと存じます。
   また、本格的な人口減少社会にあって、本市が活力を失わないためには、まちの魅力をより一層高め、交流人口の拡大を図ることが重要であると考えております。
   これまでのところ、県とともに国際航空路線の拡充に取り組んだことも功を奏し、昨今、本市を始め、県内への海外からの旅行客、いわゆるインバウンドは着実に増加してきております。
   現在、高松空港の国際定期路線は、四国では最多の4路線であり、本年1月からは、上海線が週4往復から週5往復に増便されております。
   今月26日からも、台北線が10月28日までの間、週4往復から週6往復に増便されますように、今後とも、県など関係機関と連携しながら、航空路線の充実やインバウンドの一層の獲得に向けて取り組んでまいりたいと存じます。
   また、本年度末に取りまとめる「高松市MICE振興戦略(仮称)」に基づきまして、こちらも県などと連携をしながら、受入環境の整備や誘致強化など、MICE関連施策を推進してまいりたいと存じます。
   さらに、来月の23日には、これまで本市がリニューアル工事を進めてきました屋島競技場が、愛称を「屋島レクザムフィールド」としてオープンいたします。これらの施設を活用しながら今後とも、文化・芸術やスポーツを通じてにぎわいが創出できるよう、努めてまいりたいと存じます。
   このように、生活基盤を支える行政サービスの向上や都市機能の充実・強化を図り、さらには、質的な豊かさやクリエイティブな価値を更に付加していくことで、世界に対しても「ここに高松あり」と言えるように、本市の都市としての魅力や輝きを更に高めてまいりたいと存じます。
   そして、将来の高松を担う子どもたちに、よりよい未来が引き継げるように、人口減少社会にあっても活力を失わない持続可能なまちづくりに向け、全力を挙げて取り組んでまいりたいと存じますので、引き続き、議員各位並びに市民の皆様方の格別の御理解、御協力を賜りますようお願い申しあげる次第でございます。

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