■第7回(チーム力トレーニング:みんなの夢とパワーの融合!チームで活動してみよう〜その2〜

〇2011年1月16日(日)13:00〜17:05
〇講師:眞下 仁(ましも ひとし)(ヒューマンマネージコンサルティング椛纒\取締役)
ヒューマンマネージコンサルティング

講座の要旨は以下のとおりです。

チームワークで考えることによる効果

1.チームワークで考えることによる効果
 チームには、多様な知識や経験を組み合わせることができる、コミュニケーションから新たな発想(創造)が期待できるなど、「集う」ことで生じる効果を活用することができます。また、チームワークを経ると、「参加」による結論の納得感が得られるとともに、主体性を育むことに通じ、各自が結果に責任を持つようになります。
 図のように、地球環境問題などの大きなテーマは、個人で考えるよりも、チームで考えることが効果的です。

対立時のリーダーシップの発揮の仕方、合意形成の道筋

2.対立時のリーダーシップの発揮の仕方、合意形成の道筋
 チームワークに対立はつきものです。このとき、リーダーはリーダーシップを発揮しながら合意へと導きます。対立の初期の段階では、リーダーの意見・主張は、この段階では控え、双方の言い分を聴き、対立点を明確にします。「何の対立か?」そして、発言の理由や背景を聴き、対立点を明確にします。「何が原因での対立か?」「発言の背景は?」これらははっきりした段階で、積極介入を開始します。双方の言い分や考え方を整理します。オープン型質問からクローズ型質問に転換します。それでも解決しない場合は、クローズ型質問からオープン型質問に転換し、再度、双方の言い分や考え方を整理し、合意形成に努めます。

ゲームの様子

3.ゲーム:紙飛行機の工作と飛距離の競争
 チームで紙飛行機を製作し、その飛距離を競います。数枚のA3サイズの用紙を折ったり切ったりして紙飛行機を作ります。ただし、縦横の先端はA3サイズ以上の大きさになることを条件とします。チーム対抗戦ということで、結構盛り上ります。ゲーム終了後、チームワークのふりかえりを行います。チームとして良くできたところ、もっと改善できそうだったことなどを話し合います。
 写真はゲームの様子です。

ビジョン・ステートメントの作成

4.ビジョン・ステートメントの作成
ビジョン・ステートメントは、事業計画を作るときなど、チームのメンバーみんなが共有できる核となるものです。チームを3要素の共通目的の考え方とほぼ同じですが、プロジェクトを立ち上げるとき、最初に取り掛かります。比較的長めの時間軸(長期的)で考え、夢や思いを強く文言化して打ち出しましょう。

環境リーダーとしてのメッセージの伝達

5.演習:環境リーダーとしてのメッセージの伝達
 「私の環境へのビジョン(夢)」を強くメッセージ化して発表します。発表する際には、図のように、言語面での留意点としては、目的を持ったコミュニケーションなどの3点、非言語面での留意点としては、声の大きさなどの準言語や身体表現があります。

発表の様子

6.発表
 参加者全員が、メッセージ記入した模造紙を使用するなどして、順番に発表しました。
ご自身の今後の取組や、家庭や地域での活動のこと、行政との協働での取組など、様々でしたが、研修で学んだ、解決策の道筋や思考方法を用いて、上手にメッセージを伝えていました。
 写真は発表の様子です。

眞下代表

7. 講師コメント
いうまでもなく環境問題は、一人の行動や一組織の行動だけでは解決されません。地域、高松市、日本、世界レベルでの理解と取組みが必要です。つまり、環境リーダーが活動をする上で、1人からチームへ、チームから市民へ、市民から社会へと巻き込みを広げていくことが必要不可欠です。従って、「チームワーク力」は環境リーダーに必須のスキルです。

 しかし、問題解決力同様、一般的に社会貢献活動を行っている方々は、チームワークに強く馴染んでおらず、「それ解消するきっかけ作り」という依頼で、チームワーク力の研修を実施させていただきました。

 チームワーク力とは、簡単に言うと「ある方向に向かいチームで上手く行動する能力」です。チームで行動することで、一人で行動するよりも効果を増幅することが可能です。チームで上手く行動するためには、自分のビジョンを他者に伝え、共感を得て、他者を巻き込むことが必要となります。従って、他者に上手く伝える「コミュニケーション能力」、他者を引っ張り・巻き込む「リーダーシップ能力」などが必要となってきます。

 社会貢献活動を行っている市民やNPOさんなどは、強い思いや使命感などからスタートして活動している場合が多いため、自分たちと考えが違う他者を受け入れがたい傾向にあります。しかし、賛同者を増やすことが目的ではなく、強い思いや使命感を達成することが目的です。100人いれば100の考えがあるわけですから、考えの違う他者を上手く巻き込み各々の異なる考えを活用する能力を磨く必要があるのです。

 実際の研修では、チームワーク力を身につけるための最低限のテクニックを習得していただき、メインは実習(グループワーク等)に時間を使うようにしました。
・個人ワークとチームワークでのアウトプットの比較
・個々のアイデアにシナジー効果(A+B→C)を発揮させる紙飛行機作り
・共通目的の理解を促すゴミ分別チラシ作り
・リーダとして相手の心を動かすビジョン設計、伝達(プレゼンテーション演習)
などの実習を実施し、チームワーク力を「習うより慣れろ」で身体で覚えていただきました。

 10月の問題解決研修から2ヶ月半後に再びお邪魔しましたが、思考の仕方など、参加者の皆さんの成長も感じ取ることができ、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。高松市の環境保全活動にドライブが掛かる切っ掛けになれば、関与した者として嬉しく思います。この度は本当にありがとうございました。
 写真の方が講師を務めたヒューマンマネージコンサルティング(株)の眞下代表です。

講師プロフィール

都市銀行系クレジットカード会社で法務、財務部門勤務の後、外資系コンサルティングファーム、公認会計士系コンサルティングファームで組織・人事系コンサルティング及び各種研修トレーナーを行う。
2003年 ヒューマンマネージコンサルティング(08年株式会社化、現、取締役)を開業。組織・人事コンサルタント、マネジメント、思考スキル、コミュニケーション等の研修トレーナーとして活動中。
ヒューマンマネージコンサルティング(株)

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