■第3回(思考力トレーニング:もやもや解消!何をすればよいか考えてみよう〜その2〜

〇2010年10月31日(日)13:00〜17:05
〇講師:眞下 仁(ましも ひとし)(ヒューマンマネージコンサルティング椛纒\取締役)
ヒューマンマネージコンサルティング(株)

講座の要旨は以下のとおりです。

眞下講師

1.周囲に理解・納得を促す方法
 高松市の環境、現状からあるべき姿に向けて、市民へ、社会へ、「こうすりゃ変わる!」を伝えるには、どのようにすればよいのでしょうか。相手が懐疑的にならずに、納得するようなメッセージを発するにはどのようなことに留意すべきでしょうか。
 写真は眞下講師です。

道筋を追いながらの説明

2.道筋を追いながらの説明
 どうして「その取組が必要か」を問題解決の道筋で、つながりが分かるように順序立てて説明します。図のように、あるべき問題を示し、その原因を、そしてその原因の原因を示し、その原因の解決策を示します。それぞれの解決策を効果と費用の面で評価します。これらを踏まえ、優先する解決策を決定します。

納得させる理由

3.納得させる理由
 より納得を深めてもらうために、充実した理由を付すことも必要です。納得感のために「発信源が自分でないこと」を理由にすると有効です。
一般に用いられる理由の代表例としては、
□統計データとしては、官公庁・シンクタンク・各種調査機関調査結果が、
□学説・権威付け、専門家の見解としては、〜〜の調査・研究結果、学会発表資料、文献発表が、
□現場の事実としては、ヒアリング、アンケート結果が、
□過去や他の事例としては、A県の環境対策の事例、B市役所の経費節減の事例があります。

帰納法

4.帰納法
 論理的に納得を得る方法に、帰納法と演繹法があります。
 解決策の理由付けの際は、帰納法や演繹法で説明できないかも検討することも大切です。
 帰納法は、具体的な事実から共通項を見出し、結論・主張を出す手法です。
例えば、
・ショッピングセンターA店のパスタ屋は、毎日行列ができるほど繁盛している。
・ショッピングセンターB店のパスタ屋は、毎日行列ができるほど繁盛している。
・ショッピングセンターC店のパスタ屋は、毎日行列ができるほど繁盛している。
・だから、高松市内のショッピングセンター(モール)に、食べ物屋を出店して繁盛したいなら、パスタ屋にすべきという結論を導きます。

演繹法

5.演繹法
 演繹法は、否定されない前提を組み合わせ、結論・主張を出す手法です。
例えば、
・“エコ食堂”は、独特の味覚で人気のパスタで、毎日、売上の半分以上を占めている。
・“エコ食堂”には、パスタを作ることのできる調理人が一人しかいない。
・パスタの調理人の体調が悪く、パスタのメニューを中止にする日が増えてきた。
・だから、“エコ食堂”が現在と同じメニュー構成で、売上を維持するためには、現在と同じ味の出せるパスタの調理人が、もう一人は必要になるという結論を導きます。

理由を付けての説明(まとめ)

6.理由を付けての説明(まとめ)
 図の@〜Dを活用しながら理由付けすることが有効です。また、要約をまとめ、構造化すると相手も理解しやすくなります。

講師コメント

7.講師コメント
 環境保全のリーダーである環境リーダーは、大なり小なり環境保全上の問題を解決する活動を遂行していかなくてはなりません。従って、環境リーダーが活動をする上で、「問題解決能力」は必須のスキルです。
 しかし、一般的に社会貢献活動を行っている方々は、問題解決に強く馴染んでいません。
 「それを解消するきっかけ作りをお願いしたい」という依頼で、今回問題解決能力の研修を実施させていただきました。

 問題解決能力とは、簡単に言うと「上手に答えを見つけるテクニック」です。
私達は仕事の中で、生活の中で、そして環境保全活動の中で、些細なことから大きなことまで、どのようなことでも「問題」はつきものです。しかし、実際の解決策が、思い込みや勘であったり、的外れだったりというケースが多いのは事実です。環境保全のリーダーである環境リーダーが、このような事態にならないように、問題解決能力を確実に身につける必要があります。

 実際の研修は、次の2点を意識し設計しました。

 まず1つめは、「再現性」です。
研修の時はできたけど、実際の活動の際にはできない、もとの思いつき思考に戻っている、というのでは意味がありません。実際の活動の際に、今後も継続して問題解決能力を発揮できるよう、問題発見(0ベースで広く深く状況を考察)から、論理的な解決、対策の策定、そして思考の結果を論理的な説明で合意形成を得るという一連の流れをきちんと学び・習得し、実際の活動に活かしていけるよう設計しました。
 
 2つめは、「実習メイン」です。
レクチャー、実習(グループワーク等)の対比では、実習の比率を高めた研修設計にしました。「習うより慣れろ」ということで、実演習を通じて、身体で覚えて、活用できるスキルとして定着することを目指しました。

 参加者の皆さんの環境保全に対する熱意が伝わって、大変心地よく研修させていただきました。香川高松のお人柄もとても感じた良い研修でした。この度はお招きいただきありがとうございました。
 写真の方が講師を務めたヒューマンマネージコンサルティング(株)の眞下代表です。

講師プロフィール

都市銀行系クレジットカード会社で法務、財務部門勤務の後、外資系コンサルティングファーム、公認会計士系コンサルティングファームで組織・人事系コンサルティング及び各種研修トレーナーを行う。
2003年 ヒューマンマネージコンサルティング(08年株式会社化、現、取締役)を開業。組織・人事コンサルタント、マネジメント、思考スキル、コミュニケーション等の研修トレーナーとして活動中。
ヒューマンマネージコンサルティング(株)

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