平成21年度高松市協働企画提案事業「最新ITの活用と教職員スキル向上教室」開催事業

大和田さんと伊賀さん 

 協働企画提案事業は市民の発想をいかした事業提案を募集し、NPOと高松市が、よりよきパートナーとして、お互いの特性を発揮しながら、社会的・公益的な課題に共に取り組み、市民サービスの向上を目指す事業です。高松市役所の各部署からの課題テーマ部門とNPO法の17分野から、NPOが社会的課題の解決を目指す自由テーマ部門の2部門があります。
  本事業は、教育研究所の課題テーマ「ICTを活用する情報教育推進の支援・啓発及び人材育成」を解決する事業です。

  写真は、教育研究所の窓口的な用務を担っていただきました協働推進員の伊賀誠二さん(右側)とNPO法人ITCかがわの大和田 昭邦さん(左側)です。

協働のパートナー

市民側:協働している市民は、NPO法人ITCかがわです。

行政側:協働している行政は、 教育研究所です。

協働の形態

協働の形態は「委託」です。

協働の形態「委託」とは

公開プレゼンの様子

協働の役割分担

NPO:最新ITの活用と教職員スキル向上教室の開催(テキスト及び広報資料の作成、講師の派遣など)
行 政:教職員への周知と受講生の募集、受講生への事前資料の配布など

  写真は、平成21年1月に開催された、ITCかがわによる公開プレゼンテーションの様子です。

要した経費

要した経費 172,000円(高松市委託料172,000円)

教育情報通信ネットワークシステム講習

この事業の目的

ICT(Information and Communication Technology)は、情報・通信に関連する技術一般の総称で、従来のIT(Information Technology)の「情報」に加えて「コミュニケーション」性が具体的に表現されている点に特徴があり、ネットワーク通信による情報・知識の共有が念頭に置かれた表現であるといえます。

本市においても、これまで※高松市教育情報通信ネットワークシステムの構築やTV会議の推進等、ハードの環境は整ってきていますが、情報システムの計画・研修や啓発等、ソフト面の内容につきましては、担当職員の個人的な能力に頼りがちで、教職員への計画的・体系的な研修や詳細な指導までには対応しきれていないのが実情です。

写真は、教育情報通信ネットワークシステム講習の様子です。

教育情報通信ネットワークシステムHP


※高松市教育情報通信ネットワークシステム

高松市内の小・中学校各校の教育用パソコンから、インターネットにアクセスし、授業において、教員及び児童生徒がコンピュータを活用するための環境を備えたシステムで、パソコン教室での1人1台のコンピュータ設置や、各普通教室、特別教室等にもコンピュータを整備し、平成14年度に整備されました。

図は、教育情報通信ネットワークのホームページ画面です。

ウイルス感染のイメージ


しかし、情報流出やウィルス感染等に対する知識の不足や、過剰な恐怖心や苦手意識によるシステム使用の低下など、情報環境を十分に活用しているとは言えない状況もあります。

また、社会的にも児童生徒への、個人情報の保護やインターネット上の有害情報に適切に対応するためのセキュリティ教育及び情報モラル教育が、重要性を増しています。 そこで、 高度な専門的知識を有しながら、※ITコーディネータなど、企業としての都合や利益に左右されることのない、 NPO法人ITCかがわと協働し、情報システムの適切な運用や、教職員に対する個別・詳細な助言を行う研修会を開催し、教育情報ネットワークシステムの安全で効果的な活用を通した、情報教育のスキルアップを図るものです。

写真はウィルス感染のイメージです。

NPO法人ITコーディネータ協会HP


※ITコーディネータ

企業にとって戦略的IT投資が重要な経営戦略として位置づけられる中、ITユーザーとITベンダーの双方の立場を理解し、経営者の立場から「真に経営に役立つIT投資」をサポートできる人材が必要不可欠なものとなっています。

ITコーディネータは、経営とITの両面に精通し、企業経営に最適なIT投資を支援・推進することができる専門家です。企業の戦略的IT投資を推進する国家プロジェクトの一環として誕生した日本で唯一の資格認定制度として、NPO法人ITコーディネータ協会がその育成・認定・普及・啓蒙活動を行っています。

写真はNPO法人ITコーディネータ協会のホームページです。

事業の目標(可能な限り数値目標を記載する)

・IT担当者研修会の開催(2回)
  受講者数‥延べ70人以上 
・中堅教職員向け研修会の開催(1回)
   受講者数‥20人以上 
・学校への講師派遣
  2回以上、又は、受講者数延べ50人以上 

IT担当者研修会の様子

IT担当者研修会

 平成21年8月3日(月)の午前・午後の2回、 円座小学校において、小・中学校のIT担当者を対象にした研修会が開催されました。すべての教員が情報セキュリティに関する理解を深め、校務においてコンピュータを活用できるよう、校内研修のリーダーの育成を図る研修です。
 この研修は各回とも2部構成で、前半の「情報セキュリティ対策講座」の講師をITCかがわが務めました。小学校から51人、中学校から23人、計74人のIT担当者が熱心に受講されました。
 写真は研修会の様子です。

中堅教職員向け研修会の様子

中堅教職員向け研修会

 平成21年8月7日(金)、 栗林小学校において、教職15年経験者以上で、学年主任、教務主任、現教主任などを対象にした研修会を開催しました。
 インターネットにおけるトラブルや犯罪を未然に防ぐための講習とコンピュータ犯罪への適切な対応を学ぶ講習を開始し、講師をITCかがわが務めました。小学校から7人、中学校から2人、計9人の教職員の方が受講されました。
 写真は研修会の様子です。

教材 

学校への講師派遣

 要請に応じる形で学校へ講師を派遣し、各学校の環境に応じたITの活用やインターネットに関する安全等セキュリティに関する研修会を、開催する予定でしたが、学校行事等の予定との調整が難しく、講習会の形は取れませんでしたが、※NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会発行の教材を配布し、啓発に努めました。

 写真は、NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会の教材です。


※NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会

ネットワークセキュリティに関する啓発、教育、調査研究及び情報提供に関する事業を行う、特定非営利活動法人。通称JNSA。150社を超える企業が参加し、制作部会や技術部会などテーマごとに分かれた部会でワーキンググループを構成、成果物の作成や啓蒙活動など幅広い活動をしています。

事業の成果

・IT担当者研修会の開催(2回)
  受講者数‥延べ74人 
・中堅教職員向け研修会の開催(1回)
   受講者数‥9人 
・学校への講師派遣
  0回
・啓発資料及びそれに関する個別の質疑応答
  約500部 53件 

研修会終了後のアンケート

 研修会終了後のアンケートでは、以下のような意見・感想がありました。

・セキュリティの大切さがよく分かった。
・ビデオで説明してもらったのでよく分かった。
・エクセル等の情報は、すぐ活用できるものが多くよかった。
・今まで知らなかったエクセルの機能がよく分かった。
・教員の意識を高める必要を強く感じた。など概ね好評でした。

 特に、中堅教職員向け研修会では、個々に指導することが可能であったため、全員の方のレベルアップを図ることができたと思います。

協働の評価シートによる評価点数

設問 10
ITCかがわ 41
教育研究所 39

IT経営・経営者研修会 

協働のパートナーに聞く

ITCかがわ
前代表:大和田 昭邦さん

 延べ3回の研修会を開催しましたが、一般的なセキュリティに関する指導が多かったため、教職員の皆様の実務に直結したオリジナルのテキストを作成すれば、もっと効果があったのではないかと感じています。また、単なる研修会ではなく、セキュリティポリシー(組織における情報資産の情報セキュリティ対策について、総合的・体系的かつ具体的にとりまとめたもの)の作成や運用ルールの策定などの実践的な研修を交えればさらにスキルの向上が図れたのではとも感じています。

 写真は、ITCかがわが主催した「IT経営・経営者研修会」の様子です。


教育研究所 協働推進員 伊賀誠二

 学校関係の情報モラルをはじめとするセキュリティについては、情報流失やウィルス感染の報道を通して、その重要性は認識されているものの、具体的な経験や知識に乏しく、研修会等においてもマニュアル説明的な講義になりがちでした。
 今回、協働での研修事業として専ら企業に専門的に係わるITコーディネーターとしての視点から、学校内や児童・生徒の生活の場における情報環境の動向を御教示いただきました。具体的な事例に基づいて、それに伴う危険性の解説を交えた講義は、教育情報ネットワークシステム利用の範囲に留まらない、実感として捉え難かった情報というものの実態に迫る、新鮮で刺激的な研修になりました。
 今回、研修スケジュールと学校行事のスケジュールの確定時期の違いで、理想的な日程を組む事が出来なかったことは残念でしたが、協働による事業の可能性を知り、方向性を培う貴重な経験ができたと思います。

NPO情報

NPO法人ITCかがわ

目的
 NPO法人"ITCかがわ"は、ITコーディネータ並びに、地域のIT経営を支援する様々な専門機関と協力し、ITコーディネータ制度の社会への浸透・ITコーディネータの育成、普及を図り、戦略的情報化を提唱し、IT経営の実施を支援するための組織です。県及び産業支援機関とも連携を取りながら、企業や団体の経営活動における情報技術活用の浸透と、それに基づく国際競争力の維持、地域社会・行政の情報化の促進、ひいては活力ある経済社会の発展など、広く公益の増進に寄与することを目的としています。

事務局

〒760-0023香川県高松市寿町一丁目1-28 海ビル株式会社ダイナックス高松 内
TEL:087-811-7771  FAX:087-811-7779
会長:福永 正

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